教職員セミナー「成果を出すための工夫ー仕事と家庭の両立-」を開催しました

2016.06.08

平成28年度女性研究者研究活動支援事業 教職員セミナーを京都工芸繊維大学KIT 男女共同参画推進センター、
京都大学男女共同参画推進センターの協力を得て、6月8日(水)に開催しました。「成果を出すための工夫-仕
事と家庭の両立-」をテーマに、両立の実践例を本学を含めた3大学の「研究支援員配置」利用者より紹介して
いただき、意見交換を行いました。(研究支援員配置制度は、ライフイベント期の研究者の研究を支援するもの
で、本学では、平成26年度より実施しています。)

講師の京都工芸繊維大学デザイン・建築学系 清水 重敦 准教授からは、ご自身と研究者であるパートナーが共に出張調査を研究手法としており、育児との両立のためには出張日が重複しないよう調整の工夫を重ねておられ
ること、研究室の運用の中に支援員の役割をうまくとりいれていることなどが紹介されました。
京都大学白眉センター 小石 かつら 特定助教からは、常勤職を得るまでの期間は自治体の保育園入園審査での優
先順位が低く苦慮したことや、出張や夕刻からの研究時間確保のためのパートナーとの調整、研究へのモチベー
ション維持を考える事例などが紹介されました。

パネルディスカッションでは、はじめにモデレータである京都産業大学法学部 高畠 淳子 教授より話題提供があ
り、研究支援員配置制度をどのように利用すれば研究成果につなげられるかについて意見交換を行いました。必
要とする研究分野の知識を持っている支援員を見つけられるかどうかがポイントになるという意見があった他、
支援員自身のキャリアについても考える機会となりました。また、研究へのモチベーションについては特に意識をするわけでもなく、研究職を選択した以上、研究をしていない自分やパートナーの姿が想像できないという意見が出されました。登壇された3名の研究者は共にパートナーも同分野の研究者で、パートナーとの共著を出版する時の秘訣が披露され会場が笑いに包まれました。

パネリストには会場の参加者からの質問に答える形で、各大学での研究支援員制度の運用方法を情報提供いただき、その違いと実状に沿った運用を参加者で共有することができました。
京都工芸繊維大学デザイン・建築学系 清水 重敦 准教授
京都大学白眉センター 小石 かつら 特定助教
京都産業大学法学部 高畠 淳子 教授
左より、高畠 淳子 教授、小石 かつら 特定助教、清水 重敦 准教授
パネルディスカッションの様子
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