教員紹介野村 哲郎
研究テーマ・内容
研究テーマ
「動物集団の遺伝的多様性の調査」、「動物集団の遺伝的多様性の定量ならびに維持方法の確立」
研究内容
動物(とくに家畜)の品種改良と希少な野生動物の保護・増殖について、遺伝学を応用した研究をしています。どちらのテーマについても、同じ動物種の中にいろいろな遺伝子を持つ個体が含まれていること(遺伝的多様性)が重要になります。たとえば、ミルクを多く出す牛の系統を作ろうとするなら、ミルクを多く出す遺伝子をたくさん持つ牛を選んで、子どもを作ることを繰り返します。野生の動物の保護・増殖においても、「ガの工業暗化」の例が示すように、いろいろな環境に適応していくためには、遺伝的多様性を維持することが重要です。そこで、研究室では主に、動物集団の遺伝的多様性に関連したテーマで研究を進めています。
とくに最近では、テントウムシ(ナミテントウ)の斑紋に興味を持って、4年生や大学院生と全国各地で調査しています。テントウムシの斑紋には、遺伝子によって決まる「二紋型」、「四紋型」、「斑型」、「紅型」のタイプがあります。全国規模で調査を行ったところ、昔は北方に多かった「紅型」の割合が、ここ数十年の間に日本各地で減っていることがわかりました。地球温暖化と関係があるのかも知れません。
担当科目
春学期
基礎コンピュータ演習、生物数学、生命資源環境学概論、応用特別研究1・2
秋学期
基礎特別研究、生命資源環境学実験・演習I、動物育種学、保全遺伝学、応用特別研究1・2
プロフィール
出身地:滋賀県
出身高校:滋賀県立彦根東高校
出身大学・大学院:京都大学農学部、京都大学農学研究科
学生時代から動物(昆虫や野生動物から牛や馬の家畜まで)の遺伝・育種を研究しています。
出身高校:滋賀県立彦根東高校
出身大学・大学院:京都大学農学部、京都大学農学研究科
学生時代から動物(昆虫や野生動物から牛や馬の家畜まで)の遺伝・育種を研究しています。
受験生へのメッセージ
とにかく「生物」をよく勉強しておいてください。粘り強く考え、好奇心の旺盛な人を歓迎します。生命資源環境学科は、DNAなどの分子レベルから生物集団の遺伝や生態のレベルまで様々な視点から生物が学べる楽しい学科です。
分属前学生へのメッセージ
遺伝・育種学の講義はぜひ受講しておいてください。
研究室の構成、様子、特別行事など
現在、研究室は4年次5名、大学院生1名、研究員1名で構成されています。春から秋にかけて、野外で昆虫(テントウムシやマルハナバチ)の採集・観察を研究のメンバーと一緒に行っています。また、盲導犬協会をはじめとする様々な施設の見学を企画しています。
随時、飲み会を催しています。
随時、飲み会を催しています。
連絡先:9号館2階927研究室
E-mail:
E-mail: