平成30年度 秋学期 公開授業&ワークショップ 実施報告

実施日時・場所・参加人数

  • 公開授業:2018年12月25日(火):生命科学演習Ⅰ(川根 公樹 准教授)参加教員19名
  • ワークショップ:2018年12月25日(火)15時~16時、参加教員13名

ワークショップでの意見交換内容

学習は、個々の学生が一定の忍耐力を持ちながら進めていくことが基本で、その過程で興味や楽しみが伴うものだが、本学部の学生のレベルは様々で、かなりの割合の学生は努力して勉強をする習慣が身についていないのが現状である。その中で、連携科目の知識の定着を目的とした演習の授業形態をいかにするのが良いのか、というのが今回のテーマで、川根先生の新たな試みとして、対戦形式のグループワークを導入した授業が行われた。
教員が全ての学生に対して一対一で指導できれば教育効果は大きいが、それができない点をグループワークにより克服しようとする試みで、そのための仕掛け(予習、教えることにより学ぶ)が企図されていた。授業内容は良く練られており、学生が自主的に予習に取り組み、授業に参加したくなる工夫が配されていた。一方、グループの構成メンバーの資質の違いによりグループ間での達成度に違いが生じる、計算問題の学習には必ずしも適してはいない、教員の負担が大きいのでは、という意見も寄せられた。
個人の営みとしての学習の習慣がないまま発達期を過ごしてきた若者を変えるためには、1年次から天地がひっくり返るようなショックを与えるか、落第させることも必要だが、いかに新しいことを学ぶことに興味を持たせ自発的に勉強してもらうかという超難問にさらに向き合う必要がある。対戦形式のグループワークはその問題解決の一つの方策となり得る授業形態であると考えられる。
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