平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

事前事後学習の励行を促す授業形態の工夫

(2)目的

自然科学系の中でも、とくに生命科学の専門分野において要求される理解力や判断力は基礎知識の蓄積の上に養われる。ところが、本年度に実施した「学習成果実感調査」では、少数(10%程度)の学生を除いて、大多数の学生は基礎知識の習得と蓄積に不可欠な事前事後の自主学習に充てる時間が圧倒的に不足していることが判明した。そこで、本年度も引き続いて予習・復習を確実に励行させるための授業形態の工夫を目標として挙げる。

(3)期待する効果

事前事後の自主学習の励行は、専門分野での研究遂行能力の向上につながることが期待される。また、当該科目の成績向上だけでなく、自宅や通学時間における自主学習時間の確保は学生に学ぶことを習慣づけさせる点において極めて大きな意味を持つ。さらに、自然科学を学んだ学生に社会が要求する論理的思考能力を身につけさせる上においても、大きな効果を持つと考えられる。
具体的には、Moodle等を用いて事前課題を与え予習時間を増やすとともに、事後復習を徹底指導する、授業において小テストを実施する、さらに宿題を課しことにより学習到達度・理解度をこまめにチェックするなどの取り組みを担当教員が実践することによって、学生の事前事後学習が習慣化するが期待される。また、すでに事前事後学習の励行について効果をあげている教員の取り組みを、公開授業やワークショップを通じて学部教員全員に紹介する機会を設けることで、効果的な授業形態に関する情報が教員の間で共有でき授業形態の改善につながる。
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