令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

  1. 情報理工学部の教育カリキュラムの有効性の状況把握
  2. 学生による専門科目の履修、及び、特別研究における研究室配属にコース制が有効に機能していることの検証
  3. 留年率改善のための方策提案と、これにリンクした修学支援(寺子屋)の運用

(2)目的

今年度、情報理工学部が完成年度を迎える。テーマ1〜3によって、個別授業の状況把握、情報理工学部で導入したコース制の有効性確認、そして、留年率改善への取組みを実施する。
  1. 情報理工学部の教育カリキュラムの特徴は、グレード制と少人数制の導入で、初年次(1・2年生)の基礎的・共通的な科目を十分に身につけ、その上で多岐にわたる専門科目を学生個人の目的・目標に合わせて履修するためにコース制を導入していることである。そのための基礎となるのは、学生が授業に熱心に取り組むことができるように、個々の授業内容を充実させることである。そのため、授業状況を把握するために、学習成果実感調査を利用する。
  2. 完成年度を迎え、情報理工学部の一期生が、初めて、特別研究Ⅱを履修しており、今年度で、情報理工学部の全てのカリキュラムが実施されることになる。カリキュラムを完結させる上で、コース制が機能し、学生がカリキュラムや研究室の選択を有効かつ効果的に実施できていることを検証する。
  3. コンピュータ理工学部の時から現在まで継続している課題の一つに、留年率の高止まりがある。この課題に対して、低単位指導などの施策を施してきたが、状況にあまり変化がない。また、コンピュータ理工学部で始めた修学支援である寺子屋が、近年、急激に利用者が減少しているということもある。これらの課題に対して対応策を講じて、効果を検証する。

(3)期待する効果

  1. 情報理工学部の学生層による個々の授業科目への影響・変化(利点、欠点)を把握して、今後の学部カリキュラムの改善および問題の防止に役立てることができる。
  2. 多様な授業科目と研究室が存在する情報理工学部に、コース制という専門分野を意識させる教育システムを適用することの有効性を検証し、学部カリキュムラムの改善につなげることができる。
  3. 留年率の改善を期待している。また、修学支援の一つの仕組みである寺子屋を、利用の実情を考慮した運営方法に改善することで、利用率と効果を向上させることを期待している。
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