学科紹介

世界に羽ばたく真の国際人の育成をめざして。

国際化が進む現代。高度な国際感覚と言語能力は社会のあらゆる場面で求められるようになりつつあります。国際関係学科では、外国語学部としてのハイレベル な言語教育とともに、総合大学の英知を結集した国際関係学の専門教育を進め、これからの社会を支える国際人の育成をめざしています。

大学での学びと経験を活かし移民政策や教育支援に携わりたい

さまざまな国際問題を英語で学ぶ。それが国際関係学科の大きな特徴の一つだと思います。英語力が高められると同時に、自国の立場だけでなく他国の立場からも国際問題を考えられるように。また、国際情勢にも敏感になり、「自分が力になれることはないかどうか」考えるようになり、一歩踏み込んだ意識も芽生えてきました。ポーランドへの10ヵ月の交換留学では、ヨーロッパにおける移民や難民の子どもたちへの教育政策について研究。日本や世界での移民政策や教育支援に関わっていきたいとの思いが強くなりました。そのためにも、より積極的に学びを深め、自分自身を成長させていきたいです。

国際関係学科3年次生
オリバレス ラファエラ ヨシイさん

※掲載内容は取材当時のものです。

設置目的

現在、国際社会は、グローバル化と呼ばれる事象を生じ、国際情勢は一層複雑化しています。日本も含めて、国家も個人も、このような国際社会の中で存立しなければならないことから、国際社会に対する認識と理解が必要とされており、特に今日の日本の社会的な要請でもある国際社会で活躍できる人材は、このような認識と理解をさらに深く持つことが強く求められています。
外国語学部では、従来の教育目標を達成し、さらに進んで、英語に堪能で国際社会の急速な変貌と一層複雑化した国際情勢に十分に対応できる人材の育成という今日の日本の社会的な要請に応えるとともに、人文科学系の学部における社会科学系の学科として、設置しています。
国際関係学科設置目的の図

国際関係学にアプローチする6つの視点

国際関係学科では、「国際関係学」を大きく6つのポイントから学びます。複雑な世界の様相を多角的な視点でとらえて分析し、問題の本質を探り出して解決策を考える、そんなダイナミックな学びを展開していきます。

POINT1:日本と国際社会

世界を基準に行動すべき時代。 競争力を高めることが大切だ。

隣の席にいる上司や同僚が海外出身、などというケースは、外資系の会社でなくても当たり前の時代になりつつあります。世界から日本へ、また日本から世界へ、人や企業は国境の枠組みを超えて活動の場を広げています。キミの競争相手は、アメリカや中国、東南アジアなどで勉強に励んでいる人たち。そうした人と渡りあうために、語学力やITを自由に扱える力、また世界情勢を理解できる能力は今後さらに重要になるでしょう。

POINT2:地域

さまざまな地域を深く学ぶことで、 国際社会の全体像が見えてくる。

海外の人と交流する際は、彼らが住むエリアの歴史・政治・経済などを知っていると相互理解が深まりやすくなります。また世界のさまざまな地域を学ぶことによって、日本がどのような社会なのか、あるいは国際社会における日本の位置づけなどが理解できるようになるでしょう。それぞれの地域は何が共通していて何が異なっているのか、地域をとらえる複眼的な視点を養うことで、国際社会の全体像が立体的に見えてくるはずです。

POINT3:トランスナショナル

国家を超えて広がる交流の輪。 そこに国際社会の未来像が見える。

従来は「国家」が国際関係の主人公でした。しかしグローバリゼーションの進展により、多国籍企業をはじめ世界的な活動を展開するNGOやNPO、あるいは草の根の国際貢献を行う個人など、国際関係のプレイヤーはきわめて多様化が進んでいます。企業と個人、あるいは地方自治体とNGOなど、国際関係を国家を超えた(トランスナショナル)視点でとらえることにより、現代の国際社会のあり方がハッキリと見えてくるでしょう。

POINT4:経済

経済を切り口に世界を見ると、 深刻な課題の数々が浮かび上がる。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)のように成長する国がある一方、貧困にあえぐ国も数多く、南北問題は深刻化の一途をたどっています。また環境問題も人類共通の課題。温暖化ガス排出量2位の中国と5位のインドが京都議定書の削減義務を免除されているのはなぜなのでしょうか。日本は少子高齢化が進み、海外から労働者の受け入れが加速するかもしれません。経済を切り口にすれば、世界の問題がリアルに浮かび上がってきます。

POINT5:法律

国家の行動を左右する 国際法のルール(法律)を学ぼう。

私たち個人は国内法という自国のルールに従って生きています。また国家は、国際法というルールに従って共存しています。ただし、国際法はきわめて多種多様で、どのような国際法に従うのかは国家の自由。国際社会には約200の国があり、それぞれの国は主権を持ち、自国のことは自国で決めるのが大原則です。自分の国がどのような国際法に従うのか、それによって私たち個人の暮らしも決まってしまうことを認識しましょう。

POINT6:政治

世界の多様性から生じる対立を 平和的に解決する手段はあるのか。

冷戦後、世界にはさらなる混乱が広がりつつあるように見えます。民族の対立、異文化間の摩擦、あるいは国家間の利害の対立…。ただし、さまざまな価値観の人間が生きる社会において、対立が生じてしまうのは仕方がない側面もあります。問題なのは、そうした対立を軍事力で解決しようとすることです。多様性を認識し、いかにして平和な世界を実現するのか、政治・安全保障の観点からも、国際関係学は重要な役割を担っています。
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