育成をめざす人材像

社会のあり方を一変させるような新しいテクノロジーの開発者を養う。

現在広く使われているコンピュータはいわゆる「電子コンピュータ」ですが、未来のコンピュータとして期待されているのが量子力学の原理を利用した「量子コンピュータ」です。量子コンピュータは超並列計算により、現在のコンピュータでは困難な莫大な量の情報処理を一挙にすることができ、夢のコンピュータとも言われます。すでに量子テレポーテーションの実験が成功するなど、量子情報通信の研究は大きく発展しており、そのテクノロジーの実用化は遠い将来ではないかもしれません。このようにコンピュータの技術は急速なスピードで進化し、そうした変化にも対応できる人材が社会で求められているのです。本学科ではプログラミングなどの能力を培い、現在の情報処理技術に精通した企業の即戦力となれる人材を養います。また、将来研究者をめざす諸君にはそのための基礎能力を培います。コンピュータのスペシャリストはさまざまな業界のさまざまな企業で活躍することが可能。情報工学の基礎理論を確実に理解し、また将来の情報通信の発展の動向を見据え、常に最先端のテクノロジーを追究していく姿勢で学んでください。新しい技術を自分で開発する、という気概ある学生諸君に期待しています。
コンピュータ理工学部
外山 政文教授
「未来の情報通信科学」と呼ばれる量子情報通信を研究。今後の情報通信の可能性を探り続けている。
量子テレポーテーションがどの程度成功するかについてのシュミレーション。
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