特別展「源氏物語の世界 —よむ・みる・あそぶ—」(10月21日~11月30日)

2024.09.12

『源氏物語』は平安時代中期に紫式部によって書かれた長編物語で、全五十四帖からなります。日本を代表する古典文学であり、千年の時を超えて読み継がれてきました。物語では主人公の光源氏を中心に、平安時代における宮廷貴族の生活が鮮やかに描かれています。平安時代に成立した『源氏物語』は、多くの人々によって物語が書き写され、屏風やその他の絵画に表現されることで視覚的に鑑賞され、また香道の組香や貝合せの画題にみられるいわゆる「あそび」などを通して、貴顕から衆庶にいたるまで広く愛されて、現代にまで伝わってきました。今日では、現代語訳だけではなく様々な言語に翻訳され、世界中で読まれる物語となりました。このように、『源氏物語』の世界は、文字にとどまらず絵画の題材やあそびのなかにも取り入れられ、多くの人々の心を魅了してやみません。

本展では、室町時代や江戸時代の『源氏物語』写本や、「源氏物語図屏風」(檀王法林寺所蔵)、香合せや貝合せなどの「源氏あそび」の品々を紹介します。また「蒔絵硯」(高陽院跡出土)や「車輪」(仁和寺院家跡出土)などの考古資料も合わせて公開し、紫式部の生きた時代の京都をしのびます。

この機会に、広がり続ける『源氏物語』の世界の一端に触れていただければ幸いです。

期間 2024年10月21日(月)~11月30日(土)
休館日 日曜・祝日
時間 月・火・木~土曜日:10:00~16:30
水曜日:13:00~16:30
※10月27日(日)、11月23日(土・祝)は開館
※いずれも入館受付は16:00まで
場所 京都産業大学ギャラリー(京都産業大学むすびわざ館 2階)
京都市下京区中堂寺命婦町1-10
むすびわざ館へのアクセス
※むすびわざ館に駐車場・駐輪場はございません。ご来館の際は、公共交通機関をご利用ください。
入館料 無料
図録 A4判、64ページ、無料頒布(お一人様1冊まで)
※図録申込書にお名前とご住所をご記入いただきます。
※なくなり次第、終了となります。
※郵送をご希望の方は、下記の問い合わせ先までご連絡ください。
(送料はご負担いただきます)。
関連イベント 【講演会①】『源氏物語』をよむ・みる・あそぶ —葵、賢木の巻を中心に—
講師:家塚智子 氏(宇治市源氏物語ミュージアム 館長)
日時:2024年10月26日(土)13:30~15:00(開場13:00)
会場:むすびわざ館ホール(むすびわざ館2階)
※Zoomによるオンライン同時配信を行います。
定員:来場 200名、Zoom 90名(いずれも事前申込制・先着順)
参加費:無料
【講演会①】の詳細はこちら

【講演会②】江戸時代の『源氏物語』—江戸の庶民は『源氏物語』をどのように読んだのか—
講師:雲岡梓 氏(京都産業大学文化学部 准教授)
日時:2024年11月23日(土・祝)13:30~15:00(開場13:00)
会場:むすびわざ館ホール(むすびわざ館2階)
※Zoomによるオンライン同時配信を行います。
定員:来場 200名、Zoom 90名(いずれも事前申込制・先着順)
参加費:無料
【講演会②】の詳細はこちら
臨地講演『源氏物語』宇治十帖の地をめぐる
日時:2024年11月9日(土)10:00~15:00(昼休憩を含む)
行程:宇治橋東詰▶宇治市源氏物語ミュージアム▶宇治上神社▶宇治神社(昼休憩)▶平等院
定員:20名(事前申込制・先着順)
参加費:1600円(観覧・拝観料)
【臨地講演】の詳細はこちら
講演会および臨地講演の申込受付は、10月10日(木)11:00より開始します。
お問い合わせ先 京都産業大学 むすびわざ館事務室
TEL:075-277-0254(平日 9:00~16:30)
E-mail:gallery-office@star.kyoto-su.ac.jp

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