結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 秋学期)

1.結果の総評

 理学部のBアンケートの実施率は74.5%、回収率は約55.5%であつた。回収率は、この数年間60%前後である。授業への出席頻度は全学平均を上回っているが、「シラバスを活用」する頻度は全学平均を下回っている。 「シラバスどおりに授業が進んだ」、「授業内容を理解した」と思う学生は、必修科目で約70%以上(評価で3.5以上)に達している。学生の「満足度」も高い。実習・演習科目は「講義内容を深める」ことを実感している学生が多い科目である。TAおよび補助員は授業に役立っているとの結果が出ている。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 アンケート実施科目の「満足度」は数理科学科、物理科学科ほぼ同じで75%(評価で3.8)であった。両学科の必修科目(基礎科目)の「満足度」は高い。基礎科目の教育は十分に機能していると言える。数学基礎セミナー、物理学基礎セミナーの「満足度・理解度」は80%(評価で4.0)を超える。教育効果を上げるひとつの方法が、少人数教育であることが分かる。他の専門科目もおおむね学生に受け入れられていると判断できる。しかし、一部の専門科目では60%(評価で3.0)を割る科目もある。授業の進め方、教え方に教員の工夫がさらに必要であろう。
 基礎科目の学力レベルの到達目標(60%、80%)はすでに各学科で策定している。現在の抽象的なアンケート項目「満足度・理解度」をさらに「到達目標」で問いかけることは「講義内容の理解度」をより正確に測定できる可能性、つまり教育の質の保証を担保する可能性がある。しかし、最終的には担当された教員の努力に依存することになる。

3.2の各項目についての改善計画

 学力の質保証のために、学力レベルの到達目標(60%、80%)を再度精査して、アンケート項目に加えること、本学部の利点である少人数教育をさらに進めて、能力別少人数セミナーなどを進めるべきであろう。

改善に向けての取組(基礎科目の充実)

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