総合生命科学部 バイオフォーラム2014 開催報告(2015.02.23)

バイオフォーラム2014 開催報告

 2月23日(月)15号館15102セミナー室において、総合生命科学部バイオフォーラムが開催され、東京都健康長寿医療センターの田中雅嗣研究部長に、「百寿者ゲノム多型研究と自分ひとりの代謝研究」というタイトルで、ご講演いただいた。

 田中氏がこれまで開発してきた、ミトコンドリア病の根本治療を目指したピルビン酸療法と、ミトコンドリア病の重症度診断法について、わかりやすく話をしていただいた。まず、ミトコンドリア病の病態について解説いただいた。次に、安定同位体元素13Cを用いた代謝解析により、ピルビン酸がミトコンドリアゲノム変異をもつ細胞の生存に有用であることを証明し、ヒト治療に道を開いた経緯を説明していただいた。また最近になって、ピルビン酸ではなく乳酸を添加するとミトコンドリアゲノム変異を有する細胞からのGDF15の分泌が上昇することを発見し、ミトコンドリア病患者の診断に利用できることを見つけた経緯についても、ご紹介いただいた。

 
PAGE TOP