生命システム学科 佐藤教授、井尻助教らの共著論文が「Global Medical Discovery」サイトの「Key Scientific Articles」として紹介されました

 2013年3月22日、総合生命科学部 生命システム学科の佐藤教授、井尻助教らの共著論文が“Global Medical Discovery”サイトの“Key Scientific Articles”の一つとして紹介されました。

 本論文は国際学術雑誌Journal of Signal Transductionからの執筆依頼により書かれ、査読・受理を経て昨年秋に発表されました。そして今回、海外で運営されている医学・生物学系の研究者コミュニティサイトGlobal Medical Discovery(略称GMD)が選定するKey Scientific Articlesの一つに選定され、同ホームページで公開されることとなりました。このことは、本論文が当該研究分野の発展に資する重要な知見を記したものとして高い評価を受けたことを意味しています。

当該論文

論文タイトル

Protein-tyrosine kinase signaling in the biological functions associated with sperm.

著者

Ijiri TW, Mahbub Hasan AK, Sato K. J Signal Transduct. 2012;2012:181560.

該当サイト

論文概要

 受精は普遍的な生命現象のひとつであり、有性生殖により子孫を残すわれわれ人類やその他の動植物のほぼすべてにみられる。そして受精は一般に性別の異なる親(雌と雄)がそれぞれにつくる二つの配偶子、卵と精子の合体融合すなわち受精卵の形成により成立する。本学総合生命科学部生命システム学科の佐藤・井尻らによる本論文は、精子が雄個体内で作られる過程(spermatogenesis)、雄個体内外あるいは雌個体内で成熟および活性化して受精能を獲得する諸過程(epididymalmaturation, capacitation, hyperactivation)、そして卵と合体融合するときに起こる先体反応や細胞膜相互作用の過程(acrosomal exocytosis,fertilization)のそれぞれで、タンパク質の翻訳後修飾反応の一つであるチロシンリン酸化がどのように起こり、そして上記の諸過程にどのように貢献しているのかを200超の文献情報をもとにして解説したものである。

 
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