結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 秋学期)

1.結果の総評

  • 面白さの実感・成長の実感・満足度と、シラバス活用との間に有意な差が見られていたため、シラバスの活用が課題であった。今回の調査でも、受講の選択にあたって8割以上がシラバスを参考にしたと回答し、科目選択で重視した理由の最大のもの(約4割)になっている(第2位まで含めるとおよそ7割)。シラバスの活用を通じて、各科目での学修目標を教員と学生が共有化することが進んでおり、今後も継続していくことが必要であろう。
  • 講義科目について昨年度の結果を比較すれば、「成長の実感」が、全体・出席率の高い層ともに少し増えているのが、注目するべき改善点である。この傾向は少人数科目でも同様である。
  • 今年度秋学期も前3年に引き続き、主な調査の対象としたのは、大講義形式の科目である。講義科目に限定しても、アンケートの全回答者のおよそ2/3、出席率80%以上回答者の7割が「面白さを感じ」て「満足をしている」というのは、かなり良い数字であると思われる。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

1.履修プログラム制度の活用

 1年次生を対象に、履修プログラムを知っており登録をしようと思っているかを尋ねたところ、出席率の良い層でも「強くそう思う・そう思う」と答えたのは4割程度であった。履修プログラム制度の活用や見直しが、今後の課題であると思われる。

2.成長の実感について

 科目での学びに面白さを感じて満足をしている程度と比べると、「自らの成長の実感」については縮小して改善したものの、ギャップがある。この調査が成績評価などを知る前に行われているために、受講生が客観的に「達成感」を確認することができないことも、原因であろう。

3.2の各項目についての改善計画

1.履修プログラム制度の活用

引き続き、履修プログラムの活用について授業アンケートで調査する。履修プログラムの認知度を上げるために、プレップセミナーや学期はじめのガイダンスの機会を通じて、学生への説明に努め、あわせて来年度からスタートするカリキュラム改革を受けて、履修プログラム制度の活用と見直しを検討する。(実施担当者:各授業担当者、法学部改革室、法学部FD委員会)

2.成長の実感について

 授業の到達目標を受講生と教員の間で共有をするために、引き続きシラバスの活用を図る。成長の実感に関する学生の自己評価に資するために、アンケート実施時に授業の概要(修得を目指す知識やスキルについて)について簡単に説明をする、という方法をすでに実施している。成長実感の改善に寄与している要因がこれだけとは考えがたいが、この方法は引き続き実施して効果を確認する。(実施担当者:各授業担当者、法学部FD委員会)

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