2000年4月の開設以来、京都産業大学文化学部は、国際的視野に立って、豊かな教養と判断力を持つ人間の養成に努めてきました。近年のグローバル社会では、多様な文化や価値観の理解がますます不可欠になっています。そこで、世界各地の文化をグローバルな観点から理解し、国内はもちろん、世界でも活躍できる人材の養成をより一層強化するため、2015年4月文化学部を刷新し、「国際文化学科」を地域別4コース制から分野別3コース制に再編します。また、新たに「京都文化学科」を設置します。机上で学ぶだけの文化学ではなく、地域や社会に出て学ぶ、実社会とのつながりを意識したプログラムを設定。めざすのは、グローバル社会で活躍する行動力とともに、優れた調査・分析力の育成。仲間とともに問題に取り組み、さまざまな状況の変化や課題に対して解決能力を持つ人材を育成します。
文化を通じて、これからの社会が求める人間を育てていきます。
※2015年4月京都文化学科新設
歴史学・文学・芸術学など、京都文化を学ぶための高度な専門力と幅広い教養を養成。京都の地の利を活かして世界が注目する京都文化・日本文化を探究し、地域との交流から実践力や行動力も養います。
京都文化・日本文化を深く理解し、その魅力を世界の人々に向かって英語で表現し、発信する力を身に付けます。コミュニケーション力・プレゼンテーション力を多彩な英語カリキュラムにより養成。卒業時にはTOEFL®(PBT)550点、TOEIC®730点などを卒業要件とします。
新設する京都文化学科では、世界的視座から地域社会・地域文化に貢献する人材の育成をめざし、「京都文化コース」「京都文化英語コミュニケーションコース」の2コースを設置する予定です。日本文化の核となる京都文化の探究とともに、英語での海外発信をめざします。大学内での学びと、京都を舞台とする現場でのフィールド・ワークなどをバランス良く配置し、京都文化の特質というべき「地域性」と「国際性」を理解するグローカルな視点を身に付け、地域社会・地域文化の発展に主体的に取り組む人材の育成をめざします。
●旅行・宿泊・飲食・通訳ガイドなどのサービス業 ●流通関係 ●メーカー ●金融関係 ●運輸業 ●伝統産業 など
●官庁・自治体 ●NPO・NGO ●学芸員 ●図書館司書
現在を理解するには、過去を学ぶことが不可欠。世界各地のさまざまな時代の文化を学び、グローバルに今を捉えるために、歴史的に問題を考える習慣を付けます。
世界のさまざまな時代の哲学、宗教、倫理等の思想を学び、世界と人間の在り方、さらには先人たちから世の中の課題に対する解決のヒントを得ます。
小説、詩、随筆などの文学作品を読み解き、映画や演劇、絵画なども研究対象とし、知性や感性を磨きます。多様な人間関係に対する受容能力や対応能力を高めます。
文化を軸に、グローバルかつ歴史的な視点を持ってものごとを考えられるよう、「歴史文化」「思想文化」「文学・芸術文化」の分野別3コース制に再編します。多様な側面から文化を学び、豊かな文化教養や異文化受容力、高い道徳意識とともに、柔軟な思考力・判断力を身に付け、世界で活躍できる意欲と能力を持つ人材の育成をめざします。
●流通関係(卸売・小売業) ●サービス業(旅行業・宿泊業・飲食業を含む) ●メーカー ●金融・保険関係 ●先端産業 など
●官庁・自治体 ●NPO・NGO ●学芸員 ●図書館司書
●学校図書館司書教諭 ●中学校教諭(英語) ●高等学校教諭(英語)
日本のお茶の魅力を、海外の方にも身近に楽しんでほしい。日々そんなことを考えながら、現在は京都本店で主に接客販売やお茶の淹れ方のレクチャーなどをしています。最近では欧米の国々に赴き、現地のワークショップでお茶の講師を務めることもあります。世界の多様な文化を比較して学べることが京都産業大学の文化学部を選んだ理由ですが、振り返れば大学での学びや留学の経験がすべて今の仕事につながっていると身にしみて実感します。大きな転機となったのは、2年生の時のニュージーランド留学。1ヶ月のホームステイを通じて自分が本当に伝えたいことを言葉にできないもどかしさを痛感しました。その悔しさをバネに4年生の時には1年間日本語を使わない覚悟でイギリスへ留学しました。語学力を磨くだけでなく、そこでの生活には大きな発見もありました。それは私の想像していた以上に海外の方が日本のことを知らないという現実。日本という国を外側から客観的に眺めることができ、それを機に日本の文化をもっと伝えたいと強く思うようになりました。お茶ひとつとっても、国によって水も違えば、使う道具も違います。文化や生活習慣の違いを深く理解し、一杯のお茶を通して日本の心を世界に向けて発信したいと思っています。
文化学部では、1〜4年次にわたって演習科目を必修にしています。
4年間を通じて、少人数制のゼミナールで専門的な研究に取り組むことができます。
文化学部では多様な文化に触れ、海外文献の読み解きなど学問を追究するための英語力を磨くとともに、
共通教育科目を通じて就職活動の入り口やビジネスの場面で求められる実用的な英語力も併せて鍛えることができます。