結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 秋学期)

1.結果の総評

 41科目において2176人(回答率:58.2%)から、学習成果実感調査の回答を得た。出席率80%以上の学生(1700人)からの回答において、授業への積極的な参加に関する設問では、3.94、また授業の理解・習得に関する項目において3.63という結果が出ている。この結果より、意欲的に授業に取り組んでいる学生からの印象は比較的良い物であると考えられる。この結果に慢心することなく、授業改善をすることが重要であると考える。同時に、この学習成果実感調査に回答していない(=出席していない)学生への対応が必要でないかと考えらえる。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

今回の学習成果実感調査結果より、以下の二点を取り上げる。

1)回答率の低さ(=出席率の悪さ)

 今回の学習成果実感調査に対する回答率は58.2%と言う結果であった。授業に参加していた学生がアンケートを意図的に提出しなかった場合は少ないと考えられる。したがって、授業への出席率が悪いと考えられる。授業の開講時間(朝1限)などの理由や、授業がわからなくなって途中から出席しなくなるなどいろいろな問題が考えられるが、授業に出ないで講義内容を理解することは難しいため、モチベーション維持の施策、予習復習時間の確保や寺子屋の利活用方法の浸透、アクティブラーニングの導入など、学生が主体的にかつ積極的に授業に参加するための方法を考える必要がある。

2)事前・事後学習の少なさ

 積み上げ型である理系の学問において、学習時間不足は深刻である。そのため、事前事後学習を増やす方策を考える必要がある。

3.2の各項目についての改善計画

 1)の項目に関して決定的な方法はない。しかし、モチベーション維持の施策、予習復習時間の確保や寺子屋の利活用方法の浸透、アクティブラーニングの導入など、学生が主体的にかつ積極的に授業に参加するための方法などに関して、学部内ワークショップなどを通じて考える機会を設ける必要がある。

 2)の項目に関しても決定的な方法はないと考える。本学部は、基本的に宿題は多い。そのため、いろいろな科目の学習を効率的に進めていくための生活管理などの能力やモチベーション維持などの方法などを、どのように学生に習得させるかに関して学部内ワークショップなどを通じて考える機会を設ける必要がある。

4.備考

 TA・補助員の活用が成果をおさめている。たとえ講義形式の授業であってもプログラミングなどの実習を含む授業に対して今年度は補助員の活用を行った。アンケート結果は大変に良好である。今まで以上に活用を積極的に行ってゆきたい。

改善に向けての取組(コンピュータ理工学部の数学教育について再考する )

PAGE TOP