Vol.103 全学応援団 リーダー部主将 水野 涼果さん・吹奏楽部主将 富田 裕香さん・チアリーダー部主将 内田 隼人さんインタビュー

大学行事やクラブの試合応援など、
様々な場で学生を応援し大学を盛り上げてくれている全学応援団。
今回は、全学応援団の各団体(リーダー部・吹奏楽部・チアリーダー部)の
主将3名にお話を伺いました。

まずは吹奏楽部主将富田さんにお伺いします。先日8/9(水)に行われた「第54回京都府吹奏楽コンクール大学の部」において、金賞受賞おめでとうございます!「第54回京都府吹奏楽コンクール大学の部」とはどのような大会ですか?

水野 涼果さん(法・3年次)・富田 裕香さん(文化・3年次)・内田 隼人さん(経営・4年次)
富田)全日本吹奏楽コンクールの京都府予選大会です。今回私たちが出場したAグループは課題曲と自由曲が、Bグループは自由曲のみでの審査があります。Aグループで金賞を受賞した大学が京都府代表として、関西大会に出場できます。今回、本学は金賞3校に入ることはできましたが、関西大会へは進めませんでした。惜しくも関西大会出場という悲願を達成することはできませんでしたが、4年ぶりの金賞を獲得することができたことは、大変嬉しく思っています。

金賞受賞に向けて、どのような練習をされていたのですか?

富田)毎日17時~21時まで部員(48名)全員で練習していました。今年度は課題曲Ⅲ「インテルメッツォ」、自由曲阿部勇一作曲「北天の陽」を演奏しました。昨年度まで課題曲は主にマーチ(行進曲)を演奏していたのですが、パートの偏りなどがあり、現在の編成では難しく苦戦していたので、今年度は趣向を変えた選曲にしました。例年よりも自分たちのカラーに合った、良さを出せるように、部員皆で「音楽を作る」ことを重視しました。具体的に言うと、基礎から見直して特に「チューニング」という音程を合わせることに力を注ぎました。毎年コンクール後の評価や指導員の方から、音程を合わせるよう注意されていたことと、このコンクールは音楽のプロの方が審査をされるため、いつもよりも更に部員で合わせれるように、練習していました。

48名もの部員がいると、部員皆で揃えるというのは大変だと思いますが、苦労されている点などありますか?

富田)苦労することは普段の練習から本番までの全てに対する、個人のモチベーションや目標の統一です。人数が多い分、一番大切でありながら、難しいですね。しかし、人数が多いということは圧倒的に良い面が多いです。定期演奏会等ではマーチングする際、見栄えが良く、迫力が増します。また音量も大きくなるので、屋内はもちろん、屋外の応援活動の際により遠くまで響かせることが出来ます。頑張っている選手たちに私たちの応援がもっと届くようになったと思います。
また、部員の内、大学から始めたという初心者や数年のブランクがある部員が1/3ほどいて、色々な経験をし、様々な考えを持った部員がいるのも良い面です。初心者だと「吹奏楽」に対して先入観を持っていないので、予想外の意見が出ることがあります。その点を活かしていけるように、部員一人一人が持っている自分の考えを積極的に出し合える環境を心がけています。

なるほど。吹奏楽部のチームワークの良さが伺えますね。
続いては、リーダー部主将水野さんにお伺いします。現在リーダー部の約半数が女性部員となっていますが、どう思われますか?

水野)特に男女分けて勧誘活動をしているわけではないのですが、リーダー部であっても女性も入部出来るという認識を持っている方が増えてきているのは嬉しいです。私自身、「応援活動」というものは、男女分け隔てなく、活動できるものの1つだと思っています。春の勧誘ブースで興味を持ってくれている新入生に対して、今までの応援活動の様子を写真などで見せたり、実際に部員が来ている学ランを展示したり私たちが応援活動をする上で大事にしていることやポリシーを伝えたりするなど、工夫をして勧誘活動をしていたので、入部者が増えてくれたのかなと感じています。

普段はどのような活動をされているのですか?

水野)今は12月3日(日)に開催する「乱舞祭」に向けた練習を中心にしています。まだ先のことと思われるかもしれませんが、秋リーグが始まっている今、週末はほとんど各クラブへの応援活動をするため、乱舞祭の練習にあてる時間があまりありません。部員一同、見に来て下さったお客様に、来てよかったと言っていただけるような乱舞祭になるよう、日々練習に励んでいます。

応援活動で大事なものは何ですか?

水野)応援活動には体力や技術力はもちろん重要ですが、1番重要なのはメンタル面です。人の心に伝わる応援には、それが一番大切なことだと考えています。また、応援活動は、暑い日差しの中ずっと立ちっぱなしで声を出したり、キレのある動きが必要だったりと、かなり体力がいるので、体育会クラブに引けを取らない量の筋トレやランニング、声出しなどの練習を行います。そもそも、頑張っている人たちを応援する部活なので、しんどいことや辛いことは当たり前で、その頑張っている人たちよりも更に頑張らねば、その人達を応援するなんていう資格はないと思います。こんな私ですが、最初は先輩方になかなかついていけず、しんどい思いをしていました。でも、私が入学式で見た先輩方の、人の心を動かすような演舞をしたい、心の底から、全力で人に「頑張れ」と言える人間になりたいという、その思いで今まで部活に励んできました。後輩たちにも、主将としてできる限りのことを伝え、人のために全力で頑張り、心を動かす部員になって欲しいです。

熱い想いを持って活動されているのがとても伝わってきます。12月の乱舞祭も楽しみです。みどころは?

水野)乱舞祭での野球応援風景は、この春入部した1年次生がチーフを務めて発表する予定です。1年間の応援活動を経た、1年次生の成長ぶりを感じていただきたいです。そして、1年次生以外もこの1年で更に成長しました。昨年度見に来て下さった方は、その違いも実感できるのではないかと思います。新しい演舞が毎年沢山増えるなどということはありませんが、演舞を振る人によってその演舞の顔は無限に変わると思います。部員の成長と合わせて、楽しみにしていただければ幸いです。

続いては、チアリーダー部主将内田さんにお伺いします。4年前、本学チアリーダー部初の男性部員として、このクラブの星でも取材させていただきましたが、4年間活動されていかがですか?

内田)チアリーダー部初の男性部員と言われるのですが、自分自身では、それを意識して活動していたわけではなく、むしろ入部させてくださった先輩方に感謝しています。この4年間は楽しかったの一言に尽きます。それはやはり同じ応援活動を希望する学生に、男女の差なく入部をさせてくださったからこそ、体験出来たことだと思っています。より良いパフォーマンスが出来るように、トレーニング等で身体作りをし、今では入部当初より体重が大幅に増えました。

12月15日(金)にある単独公演が最後のパフォーマンスとなりますが、引退を意識されたことはありますか?

内田)あまり意識したことはなかったのですが、8月にあった第50回関西バトンチアフェスティバルに参加した際に初めて意識しました。他大学との合同パフォーマンスで、練習では出来ていたのに、本番で思うように失敗し、悔いが残っています。この悔いが残ったままでは引退出来ないと思い、この秋からの応援活動を4年間の集大成として励んでいきたいと思います。

主将になられて心がけていることはありますか?

内田)チアをもっと学生皆にとって身近なものにしていきたいと思って活動しています。「チア」というイメージから、華やかなイメージや入部にはハードルが高いようなイメージを持たれることが多いのですが、大学から始めたという初心者が多く所属しているクラブなので、気軽に捉えてもらえたらと思っています。例えばチア専用の曲でなく、みんなが知っているようなメジャーな曲でパフォーマンスしたりなど、工夫するようにしています。

後輩たちに対してはいかがですか?

内田)後輩たちに対して気を付けていることは、何事もメリハリをつけて行動することです。休憩の際、先輩に気を使って後輩の部員たちが休憩出来ていないこともあります。上下関係は大切ですが、必要以上にそこに固執することはないと思っています。4年間、楽しんで活動させてもらったので、後輩にも笑顔で活動することを引き継いでもらいたいです。やはりチアは、何よりも楽しむことが大切で、元気づける側である私たちが笑顔でいることが雰囲気を良くし、応援活動にも活気が出てくると思います。残りの活動の中で、後輩が楽しめる環境を作っていきたいと思います。

応援に対して心から熱く、信念を貫こうとする姿勢で応援団を引っ張る存在であるリーダー部、一体感があり、迫力のある演奏で応援を盛り上げている吹奏楽部、常に明るく笑顔で、選手や観客だけでなく応援団員にも元気を与えているチアリーダー部。各団体それぞれの応援活動に対する熱い思いが伝わってきました。
今後、クラブの応援に行かれた際は、ぜひ応援団のパフォーマンスにも注目してみてください!

(2017.10.05)【写真提供:全学応援団リーダー部、吹奏楽部、チアリーダー部】

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