Vol.100 落語長屋 主将 櫻井 一世さん・主務 中村 翔大さんインタビュー

2017年3月に行われた「全国大学お笑い選手権(D-1グランプリ)2017」の
漫才部門で準優勝された落語長屋の櫻井 一世さん・
中村 翔大さん(コンビ名:ロンド)にお話を伺いました。

落語長屋とは、どのような活動をされているクラブですか?

落語長屋 主将 櫻井 一世さん(文化・3年次)・主務 中村 翔大さん(法・3年次)
櫻井)毎週、月曜日と水曜日に活動しております。普段は漫才や落語の稽古ばかりではなく、自分たちで思いついたゲームをしたり、部員が楽しんで活動できるように工夫したりしています。例えば「こんな店ありそうゲーム」や「ありそうな嘘ゲーム」などです。自分たちが楽しいと思うことを中心にしています。そこからヒントを得て、漫才やコントのネタに繋がるときもあります。あとは、月に一度寄席を開いています。また昨年から漫才コントのみのお笑いライブも月に一回行っております。

お二人はなぜ落語長屋に入部しようと思ったのですか?

櫻井)高校生の時にお笑いにハマり、そのままの勢いで入部しました。入部初日に絶対に一発ギャグなんかをやらされると思って必死に考えていったものの、特に何もなかったのが懐かしいです。まさかそんな僕が主将になる日が来るとは思ってもみませんでした(笑)

中村)元々入部するつもりではなかったのですが、寮に住んでいた時、アルバイトで朝ごはんの準備に来ていた先輩に、毎朝顔を合わすたびに「いつ入部してくれるん?」と聞かれ、それならばと入部を決めました。その先輩とは新入生歓迎イベントで少し話しただけだったのですが、僕のことを覚えてくれたみたいで、本当に顔を合わすたび、しつこいくらい誘われましたね(笑)

現在、月に一度の寄席や漫才コントのお笑いライブも行われていて、準備など大変だと思いますが、なぜ月一で開催しようと思ったのですか?

櫻井)今までは寄席になかなかお客さんが来てくれていないことがありました。昨年、前主将や部員のみんなで、どのようにしたらお客さんが増えるか考えた結果、クラブの認知度をあげるため、月一で行おうとなりました。

中村)今までは寄席も土曜日など、授業がないときに行っていたんです。それも原因の1つではないかと思い、今年度からは平日の授業がある日に行うことに決めました。その結果、先日行った5月12日(金)の寄席は会場に入りきらないほど、たくさんのお客さんが来てくれてうれしかったですね。

それは喜ばしいことですね!月一ほど頻繁な開催となると、ネタや演目を考えるのも苦労されていると思いますが、どのようにされているのですか?

中村)演目は、部員全員が一度は舞台に立てるように構成しています。最近は漫才をしたい部員が多いですね。落語はCDを聞いて覚えたりしないといけないなど、やはり難しい部分が多く、出来る人が限られてきています。

櫻井)ネタについてだと、考えるのは大変ですが、僕たちはまだまだお笑いの技術がないと思っているので、技術がなくてもお客さんが笑えるものにしようと思っています。

本学は笑福亭鶴瓶さんや漫才コンビのハイヒールリンゴさんなど、多数の芸人の先輩を輩出していますが、そのことやお笑いを生み出す環境として意識されたことはありますか?

櫻井)笑いを生み出す環境ってそんな大それたことのように思ったことはないです(笑)プロでもないので。ただ先輩や後輩と遊んだりするのが楽しいです。ちょっと質問の趣旨とはずれているかもしれないですが。今回のインタビューの参考に、他のクラブの「クラブの星」を見ましたが、他の方ほどストイックにでなく、冒頭に言ったように、日々楽しむことを中心にしてます。

中村)笑いを生み出すって(笑)プロじゃないんですから(笑)漫才を作る時は基本的に櫻井が作ってくるので、僕は特に生み出したりはしないです。彼から生み出してくれとは言われますが、僕の場合めんどくさくなるので(笑)

コンビを組まれて、お互いの印象はどうですか?

中村)櫻井はネタも全部考えてくれているので、すごいなと思いますね。僕は全くネタとか考えられないので。考えてほしいと言われますが、面白いものが出来る自信がないんですよね。だから頼っちゃってます。

櫻井)中村は漫才の「間」などを理解するスピードが早かったですね。お客さんにウケてるときって会場に笑い声が反響しているから、その反響しているときにすぐに次のネタを言ってしまうと、せっかくのボケが消えてしまうんです。でも中村は注意深く落ち着いてやってくれるので、有難いです。あと、僕、緊張してないふりをしながら、実はガチガチで、コンテストとかで他の出場者がしている漫才とか見れないんですよ。ウケていたら、ショックを受けるので(笑)でも中村はちゃんと他の出場者のも見てるんです。しかも、他の人がウケているのを見て、「オレらの方がいけるかも…」って。そういう面でも心強いです。

先日の全国大学生お笑い選手権(D-1グランプリ)2017で見事準優勝を果たされましたが、ご感想は?

櫻井)出場を決めたのがかなり直前だったので焦って練習しました。2か月くらいしか練習できなくて。もともと、出場するつもりがなかったんですが、前主将から「今回は50組もの応募があって例年よりも大きい規模になるみたいだから、参加してみたら?」と言われたこともあり、出場を決意しました。どうせ出場するなら、多数の参加者がいる中から勝ちたいなと。なので、外から見たら結果が良かったように見えるかもしれないですが、僕らとしては、とても悔しい結果でした。

中村)僕もかなり悔しかったですね。櫻井とコンビを組んだのは今年の2月頃からでしたが、勝てるつもりでいたので。最後の表彰のとき、優勝のコメントしか考えていなかったんです(笑)準優勝のコメントは考えていなかったので、なにを言おうか思いつかなったくらいです。

櫻井)実は大学生のお笑いって、関東の方がレベルが高いんです。毎年12月頃にある大学生M-1グランプリが大学生お笑い大会の最高峰なんですが、それと比べると、このコンテストはまだまだ通過点の1つだなと感じていたので、優勝したい気持ちが大きかったです。

中村)次はそのコンテストに出場したいんですよね。東京での開催なのですが、こっちでも出来ることはたくさんあるので、準備はしていきたいですね。

では今後の目標はそのコンテストでの優勝ですか?

櫻井)それも今後の目標の1つですが、この漫才というコンテンツを駆使して可愛い彼女を作ることも目標ですかね(笑)ほしい!切実に!最近、眼鏡を外している中村がかっこいいと部内でも話題なんですよね…。だから、中村には必ず眼鏡をかけて、髪の毛をボサーと伸ばすようにアドバイスしています(笑)できるだけ整った顔が目立たないように(笑)

中村)目標…。僕は櫻井に怒られないことですかね。練習するときは真面目にやらないと怒られると思ってるんで(笑)もしくはうまく目を盗んでサボることですね(笑)

なるほど(笑)では、最後に一言お願いします!

櫻井)もし、この記事を読んでくださって僕の事を好き又は気になられた方。月に2回ほど寄席やライブをしておりますので是非お越しください!いやもはや来なくてもいいです。部室来てください!!家来てください!あかん、これやと気持ち悪いですね(笑)学内で少しでも落語長屋が広まればと思っていますので、是非友達とでも誘い合って1度だけでもいいのでお越しください。

中村)まさかこんなインタビューを受けられる日がくるとは思ってもいませんでした。漫才ってすごいですね。ビッグになった気がします!(笑)そろそろ誰かにしつこく「いつ入部してくれるん?」って聞いて、僕の後継者を作ろうと思います。漫才ライブも気軽にお越しください!

櫻井)お前、誘ってくれた先輩みたいに明るい人間ちゃうやろ(笑)ぜひお越しください!!


インタビューの間も、終始つっこみあいながら、お話されていて、コンビとしての仲の良さが伺えました。また落語長屋は5/29(月)に図書館Libコモンズにて漫才ライブを行う予定です。櫻井さん・中村さんのコンビネーションばっちりの漫才を見たい方は、ぜひお越しください!

(2017.05.24)【写真提供:文化団体連盟本部、落語長屋】

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