死闘制し1部残留!FW中川裕介(経営4年次)が大活躍
2012.12.17
12月8日(土)、J−GREEN堺メインフィールドにて関西学生サッカーリーグ1部2部入替戦が行われました。1部9位の本学は、2部4位の京都学園大学と対戦し、延長後半の中川裕介(経営4年次)の劇的ゴールを含む2得点の活躍で3−2と相手を下し、一部残留を決めました。
<本学3−2京都学園大学> 前半0−0 後半1−1 延長前半1−0 延長後半2−0 □得点者83分 松永俊吾(経営4年次)98分 中川裕介110分 中川裕介 □本学スタメンGK 1 三宅貴憲(法3年次)DF 67 岩本泰士(文化1年次)DF 2 金大貴(経済2年次)DF 6 冨田慧(経済4年次)DF 5 西口諒(経済4年次)MF 14 松田康佑(経営3年次)MF 16 松田悠佑(経済3年次)MF 15 野島大輝(法3年次)MF 13 安藤由翔(経済3年次)MF 7 松永俊吾(経営4年次)FW 10 佐々木一輝(経営4年次)□選手交代72分 安藤→坂本樹是(経済2年次)90+3分 松永→美濃部寛貴(経営2年次)90+5分 佐々木→中川裕介
<試合展開> 12月2日(日)、関西学生サッカーリーグ第3節の振り替え試合、近畿大学と大阪体育大学の試合で大体大が勝利を収めたため、本学の1部8位が確定し、入替戦にまわることになった。対戦相手は、2部4位の京都学園大学。TMや、京都選手権で勝利を収めているため、相性は悪くない。 12月8日(土)は、朝から強風が吹き荒れており、ボールが風によって不規則な変化をする最悪のコンディション。本学イレブンは、それを確かめるように試合前のウォーミングアップを行う。試合時間が刻一刻と迫ると、ベンチ前で選手・マネージャー・スタッフ全員で円陣を組み。西口主将の掛け声で、全員気合を入れた。 注目の一戦が、主審のホイッスルで試合開始。なんとしてでも勝たなくてはならない試合が始まった。前半戦、風の影響で思うようなプレーが出来ない。GKのパントキックも風で押し戻される。松田悠と、野島が絡んで最後は松永がPA内でシュートを放つも枠をとらえることができない。一方守備陣は、京都学園大学にチャンスを作らせず被シュート0本で前半を終える。 後半、攻勢に出るのは本学。野島がクロスに合わせてゴールを脅かす。幾度となくチャンスを作るも、最後のところで精度を欠き、得点に結びつかない。チーム全体がフラストレーションがたまる中、安藤が右サイドでボールをもち、突破を図ろうとすると、相手DFがたまらずスライディング。相手DFに対するファウルかと思われたが、イエローカードは安藤に。このきわどいプレーに古井裕之監督が猛抗議をし、審判から執拗な抗議として退場を命じられた。美濃部直彦HCが指揮を取ることに。 迎えた83分に、坂本の左サイドの折り返しに松永が冷静に合わせて、ゴール。待望の先制点を挙げた。わらに追加点が欲しい本学は、佐々木を中心と攻めチャンスを作るが、相手DFを崩すことができない。時計の針が90分を指し、アディショナルタイム5分が経過しようとしていた。本学は、美濃部・中川の両選手を投入し逃げ切り体制に入っていたが、試合終了目前、CKのピンチ。これをしのげば、勝利が決まる。左サイドからのCK。相手選手に頭で合わせられ、起死回生の同点ゴールを与えてしまう。がっくりうなだれるイレブン。 試合終了間際に失点というシーンし引き分けという試合展開は、今季のリーグ戦で何度も見た光景。そのままホイッスルが吹かれ決着は10分ハーフの延長戦へ。この10分ハーフで決着がつかないと再度延長戦を行い、もし決着がつかない場合は後日再試合となる。ベンチ前で美濃部HCが「落ち込んでる場合ではない。やるぞ!」と檄を飛ばす。主将の西口も「最後だぞ」と声を掛け、イレブンを奮い立たせる。 延長前半、選手たちは積極的に攻める。しかし、攻撃の糸口をつかむことができないまま時間が過ぎるが、ついにセットプレーのチャンス。交代で入った中川がヒールで合わせてゴールはネットを揺らす。値千金のゴールでついに勝ち越しに成功する。このまま延長前半が終了。 残り10分で失点しなければ、勝利が確定する。しかし、サッカーの神様は、再び試練を与えた。PA内混戦の中から、延長後半に再び失点をする。このまま延長戦が終了すると思った延長後半10分、ドラマが待っていた。右CK、キッカーは松田康。ショートコーナーで野島がクロスを上げると待ち構えていたのは中川。ヘディングシュートが決まりゴールネットを揺らす。今季けがに泣かされて苦しんできた彼が、大仕事をやってのけた。喜びを爆発させ応援席へ。今年一年間ともに、戦ってきたチームメイトと抱き合う。最後にチームをひっぱてきた西口と抱き合う。イレブン・ベンチ・応援席が、祈るような思いで試合終了の笛を待つ。アディショナルタイムはほとんどなく、試合終了を告げるホイッスル。この瞬間、本学の1部残留が決定。 ベンチの選手たちは、飛びあがって喜び、ピッチ上の選手は安堵の表情を浮かべた。イレブンは、ベンチ審判席に挨拶を済ませると、応援席へ。スタッフ選手が一列に並ぶと「勝ってよかったです。本当に応援ありがとうございました」と西口が涙を流しながら挨拶をし、今季このチームで戦う最後の試合が終わった。 今季、3年ぶりの1部リーグへの挑戦だった。前期リーグ戦、強豪相手に苦戦、しかし、フォーメーションを変えるなどして徐々にチームとしての成長を見せ、強豪阪南大学には善戦し前期終了。後期リーグ戦に期待がかけられたが、前半戦黒星の先行し、ゴールを奪うこともできず、またしても苦しい試合が続いた。しかし終盤、松永の4試合連続ゴールなどで、下位チームとの対戦で3勝1分けで終えた結果、1部リーグ8位。来季以降、さらなる本学サッカー部の成長に期待がかかる。3年次生の野島、松田悠、松田康を中心にチームを引っ張っていってほしい。さらに、2年次生の金、坂本、美濃部、1年次の岩本、米丸、木匠らの下級生達のさらなる成長があれば来季上位進出、4年次生が果たすことができなかったインカレ出場も夢ではない。<試合後のコメント>古井裕之監督 「楽に勝たせてはくれませんでした。失点して、落ち込み奮起するという繰り返しで、成長していくと思いました。彼らの人生そのものであると思います。本当は3−0で勝ちたかったのですが、相手も捨て身の覚悟で戦っていたので難しかったです」 佐々木是樹 「大体戦のようにラスト数分で取られたのは、チームとして弱さが出た部分です。でも、残留したことで、4年次生が安心して卒業できると思います」中川裕介 「後期リーグ戦は、けがが治らず出場できませんでしたが、今の自分にできることをさがして、取り組めました。今日の試合で得点できたのは嬉しかったです。」松永俊吾 「良い仲間に本当に出会えて良かったと思います。良い仲間と一緒にインカレ出たかったです。」西口諒 「今日は、最高のシナリオでした。勝つことにこだわりがありました。内容は良くないけれど、魅せる試合ができたと思います。3年次生は、力を持っているので、発揮して欲しいです。次期キャプテンには頑張ってチームを引っ張り、良いチームに仕上げてほしいです」
【記事・写真 体育会本部編集局 佐藤孝樹(法学部1年次)】
<本学3−2京都学園大学> 前半0−0 後半1−1 延長前半1−0 延長後半2−0 □得点者83分 松永俊吾(経営4年次)98分 中川裕介110分 中川裕介 □本学スタメンGK 1 三宅貴憲(法3年次)DF 67 岩本泰士(文化1年次)DF 2 金大貴(経済2年次)DF 6 冨田慧(経済4年次)DF 5 西口諒(経済4年次)MF 14 松田康佑(経営3年次)MF 16 松田悠佑(経済3年次)MF 15 野島大輝(法3年次)MF 13 安藤由翔(経済3年次)MF 7 松永俊吾(経営4年次)FW 10 佐々木一輝(経営4年次)□選手交代72分 安藤→坂本樹是(経済2年次)90+3分 松永→美濃部寛貴(経営2年次)90+5分 佐々木→中川裕介
<試合展開> 12月2日(日)、関西学生サッカーリーグ第3節の振り替え試合、近畿大学と大阪体育大学の試合で大体大が勝利を収めたため、本学の1部8位が確定し、入替戦にまわることになった。対戦相手は、2部4位の京都学園大学。TMや、京都選手権で勝利を収めているため、相性は悪くない。 12月8日(土)は、朝から強風が吹き荒れており、ボールが風によって不規則な変化をする最悪のコンディション。本学イレブンは、それを確かめるように試合前のウォーミングアップを行う。試合時間が刻一刻と迫ると、ベンチ前で選手・マネージャー・スタッフ全員で円陣を組み。西口主将の掛け声で、全員気合を入れた。 注目の一戦が、主審のホイッスルで試合開始。なんとしてでも勝たなくてはならない試合が始まった。前半戦、風の影響で思うようなプレーが出来ない。GKのパントキックも風で押し戻される。松田悠と、野島が絡んで最後は松永がPA内でシュートを放つも枠をとらえることができない。一方守備陣は、京都学園大学にチャンスを作らせず被シュート0本で前半を終える。 後半、攻勢に出るのは本学。野島がクロスに合わせてゴールを脅かす。幾度となくチャンスを作るも、最後のところで精度を欠き、得点に結びつかない。チーム全体がフラストレーションがたまる中、安藤が右サイドでボールをもち、突破を図ろうとすると、相手DFがたまらずスライディング。相手DFに対するファウルかと思われたが、イエローカードは安藤に。このきわどいプレーに古井裕之監督が猛抗議をし、審判から執拗な抗議として退場を命じられた。美濃部直彦HCが指揮を取ることに。 迎えた83分に、坂本の左サイドの折り返しに松永が冷静に合わせて、ゴール。待望の先制点を挙げた。わらに追加点が欲しい本学は、佐々木を中心と攻めチャンスを作るが、相手DFを崩すことができない。時計の針が90分を指し、アディショナルタイム5分が経過しようとしていた。本学は、美濃部・中川の両選手を投入し逃げ切り体制に入っていたが、試合終了目前、CKのピンチ。これをしのげば、勝利が決まる。左サイドからのCK。相手選手に頭で合わせられ、起死回生の同点ゴールを与えてしまう。がっくりうなだれるイレブン。 試合終了間際に失点というシーンし引き分けという試合展開は、今季のリーグ戦で何度も見た光景。そのままホイッスルが吹かれ決着は10分ハーフの延長戦へ。この10分ハーフで決着がつかないと再度延長戦を行い、もし決着がつかない場合は後日再試合となる。ベンチ前で美濃部HCが「落ち込んでる場合ではない。やるぞ!」と檄を飛ばす。主将の西口も「最後だぞ」と声を掛け、イレブンを奮い立たせる。 延長前半、選手たちは積極的に攻める。しかし、攻撃の糸口をつかむことができないまま時間が過ぎるが、ついにセットプレーのチャンス。交代で入った中川がヒールで合わせてゴールはネットを揺らす。値千金のゴールでついに勝ち越しに成功する。このまま延長前半が終了。 残り10分で失点しなければ、勝利が確定する。しかし、サッカーの神様は、再び試練を与えた。PA内混戦の中から、延長後半に再び失点をする。このまま延長戦が終了すると思った延長後半10分、ドラマが待っていた。右CK、キッカーは松田康。ショートコーナーで野島がクロスを上げると待ち構えていたのは中川。ヘディングシュートが決まりゴールネットを揺らす。今季けがに泣かされて苦しんできた彼が、大仕事をやってのけた。喜びを爆発させ応援席へ。今年一年間ともに、戦ってきたチームメイトと抱き合う。最後にチームをひっぱてきた西口と抱き合う。イレブン・ベンチ・応援席が、祈るような思いで試合終了の笛を待つ。アディショナルタイムはほとんどなく、試合終了を告げるホイッスル。この瞬間、本学の1部残留が決定。 ベンチの選手たちは、飛びあがって喜び、ピッチ上の選手は安堵の表情を浮かべた。イレブンは、ベンチ審判席に挨拶を済ませると、応援席へ。スタッフ選手が一列に並ぶと「勝ってよかったです。本当に応援ありがとうございました」と西口が涙を流しながら挨拶をし、今季このチームで戦う最後の試合が終わった。 今季、3年ぶりの1部リーグへの挑戦だった。前期リーグ戦、強豪相手に苦戦、しかし、フォーメーションを変えるなどして徐々にチームとしての成長を見せ、強豪阪南大学には善戦し前期終了。後期リーグ戦に期待がかけられたが、前半戦黒星の先行し、ゴールを奪うこともできず、またしても苦しい試合が続いた。しかし終盤、松永の4試合連続ゴールなどで、下位チームとの対戦で3勝1分けで終えた結果、1部リーグ8位。来季以降、さらなる本学サッカー部の成長に期待がかかる。3年次生の野島、松田悠、松田康を中心にチームを引っ張っていってほしい。さらに、2年次生の金、坂本、美濃部、1年次の岩本、米丸、木匠らの下級生達のさらなる成長があれば来季上位進出、4年次生が果たすことができなかったインカレ出場も夢ではない。<試合後のコメント>古井裕之監督 「楽に勝たせてはくれませんでした。失点して、落ち込み奮起するという繰り返しで、成長していくと思いました。彼らの人生そのものであると思います。本当は3−0で勝ちたかったのですが、相手も捨て身の覚悟で戦っていたので難しかったです」 佐々木是樹 「大体戦のようにラスト数分で取られたのは、チームとして弱さが出た部分です。でも、残留したことで、4年次生が安心して卒業できると思います」中川裕介 「後期リーグ戦は、けがが治らず出場できませんでしたが、今の自分にできることをさがして、取り組めました。今日の試合で得点できたのは嬉しかったです。」松永俊吾 「良い仲間に本当に出会えて良かったと思います。良い仲間と一緒にインカレ出たかったです。」西口諒 「今日は、最高のシナリオでした。勝つことにこだわりがありました。内容は良くないけれど、魅せる試合ができたと思います。3年次生は、力を持っているので、発揮して欲しいです。次期キャプテンには頑張ってチームを引っ張り、良いチームに仕上げてほしいです」
【記事・写真 体育会本部編集局 佐藤孝樹(法学部1年次)】

