神山天文台 天文学講座「皆既月食 解説講座

2015.04.04

 4月4日、約半年ぶりの皆既月食に合せて企画された「皆既月食 解説講座」が神山天文台サギタリウスホールで開催された。

 講座では、中道晶香 神山天文台主任研究員が、いつの時代も世界の様々な地域で親しまれてきた月の素顔を、地球との距離、その大きさ、質量、公転周期などの基礎データを用い、「月と地球は約38万キロメートル離れているが、それは新幹線で何日かかるか。」「答えは53日間かかる距離である。」といった子供にも分かり易いクイズ形式で紹介した。
 また、満月の模様やクレーター、月の表面温度、探査の歴史、巨大衝突説で説明されるその成り立ちについて話が進み、最後に月食の原理を太陽と地球と月の軌道図を用いて解説した。

 当日はあいにくの曇り空で月食を観望することができなかったため、夕方からの参加者を対象に、3D映像を用いて皆既月食の説明が行われた。サギタリウスホールとロビーのモニターには、インターネット配信されていた皆既月食の中継が映し出され、参加者はモニター越しではあるがゆっくりと月が欠け皆既月食となる神秘的な様子を見ることができた。 
 この日は天候の影響か参加者が少なかったこともあり、皆既の時間帯には研究員や本学学生もモニターの前に集まり参加者と共に中継を見るなど、いつもと違った観望会となったが「皆と一緒に中継を見られて楽しかった。」という声が聞かれた。
皆既月食 解説講座
モニターで皆既月食の中継を見る参加者と本学学生たち
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