2012年度後期 人権啓発講演会「児童虐待問題の現状と課題」開催

2012.12.21

 12月21日、本学図書館ホールにて花園大学の津崎 哲郎 社会福祉学部特任教授を講師に迎え、「児童虐待問題の現状と課題」と題し、2012年度後期 人権啓発講演会が開催された。人権啓発講演会は人権教育啓発のため、学生・教職員・一般市民を対象に行われているもので、講演会には職員を中心に約50人が参加した。

 始めに、柴孝夫 人権委員会委員長が「他人の痛みを自分の痛みとして感じ、さらに学生諸君に伝えるため、人権啓発講演会を開催している。この人権教育啓発講演会を通して、さまざまな問題を自分のこととして考えてほしい。」と挨拶した。

 講師の津崎特任教授は、長年大阪の中央児童相談所で勤務し、2004年に同所長を退任後、現職という、長い実経験を元に講演を行った。

 まず、児童虐待とは身体的虐待、ネグレクト(育児放棄)などをさし、しつけとの違いは頻度と児童自身が納得できるかどうかが重大なポイントであると指摘。また、児童虐待の具体的な行為、虐待した親への対応、虐待の原因や背景を近年報道された事例を挙げながら説明した。さらに、虐待された児童の身体的、行動的特徴や親自身の行動特徴など、児童虐待を発見するポイントにも触れ、専門職員、市民として何ができるかを考える機会となった。
講師の花園大学 津崎 哲郎 社会福祉学部特任教授
教職員を中心に約50人が参加した。
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