■「第1回経営パラリンピック」 経営学部山本憲司ゼミが開催

2002.09.22

 山本憲司経営学部助教授ゼミ (愛称:どこでもゼミ) 2・3・4年生総人数120人のゼミ活動の一環として、 そのうち福祉革命部のメンバー11人が中核となって、 9月22日、 京都リサーチパーク東地区4階で 「第1回経営パラリンピック」 メインテーマ—福祉と経営の融合—が開催され、 一般市民や福祉事業所関係者ら約230人が参加した。 (後援:ヤマト福祉財団、 朝日新聞大阪厚生文化事業団、 京都社会就労センター協議会、 きょうされん京都支部、 財団法人大学コンソーシアム京都。 協力:元松下電池工業役員川内晶介氏、 中井美代次氏、 加納恵子梅花女子大学助教授、 柳原範夫本学経営学部教授=大学コンソーシアム京都リエゾン・オフィス室長)。  山本ゼミは、 学生に対する経営教育の実践のひとつとして、 一般に経営と無縁と思われている福祉事業を対象に、 現場主義に基本精神のもと、 学生が事業所に出向いて、 「障害者が働く喜びや生き甲斐を感じられる経営」 の実例を目と足で調べている。 「経営」 は、 お金儲けと結びつけられがちだが、 山本ゼミは 「経営の本質は、 皆を幸せにする物づくりやサービス提供に励むこと。 働く喜びを感じさせ、 輝くこと」 と位置付けている。 このことを広く一般に知ってもらおうと、 スポーツのパラリンピックの連想から 「経営パラリンピック」 を企画したものである。 開催に際しては福祉事業に情熱を注いでいるヤマト福祉財団・小倉理事長の支援やアドバイスを受け、 夏休み返上で取組んだ。  開会にあたって、 山本助教授、 実行委員長の浅井由希子 (あさい ゆきこ・経営学部3年生) さんらゼミ生は揃いのTシャツ姿で登場。 小倉氏の基調講演に続き、 7福祉事業所についてプロジェクターなどを使いながら経営の知恵や工夫、 戦略を事業者や障害者たちが報告した。 協力者の川内氏、 加納助教授、 柳原教授が講評し、 小倉氏が総評を行った。 その中で今回の 「経営パラリンピック」 で示された福祉事業モデルの意義や次回も開催してほしい、 といった点が強調された。 参加者からの質疑時間も盛り上がった。 また終始、 発表内容はすべて手話で説明された。 最後にゼミ生から7事業所に参加賞として絵画が手渡された。 終了の挨拶では 「活動費は海外旅行できるくらいかかったけれど成功して本当によかった」 と感涙を流すゼミ生の姿がみられた。  参加者全員に、 琴の浦福祉工場で生産している部品を使っているパナソニックアルカリ電池が進呈された。 またパン・クッキー・農産物・絵画・手作りグッズなど8事業所から出展のバザーなどもあり、 終始賑わった。 発表した福祉事業所は次のとおり。 YKK六甲 (YKK特例子会社・障害者主役でIT駆使の黒字事業経営) ゆいまある作業所 (レストランと弁当配達) ダイキンサンライズ攝津 (ダイキン工業特例子会社エアコン部品組み立て加工) 飛鳥井ワークセンター (パン製造会社の従業員による自治会組織) ビクトリー (高付加価値絵画創作) かめおか作業所 (印刷、 縫製、 地域就労) 琴の浦福祉工場 (自主自立で超高性能設備を運転して電池部品を製造)。
事業所の報告(YKK六甲)
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