益川塾 杉山弘晃 博士研究員らが第8回素粒子メダル奨励賞受賞

 益川塾博士研究員の杉山弘晃さんが、京都大学(現所属)助教の津村浩二さんと富山大学研究員の横谷洋さんとの共著論文により 第8回素粒子メダル奨励賞を受賞しました。

 素粒子メダル奨励賞は、我が国の伝統ある素粒子論研究者の組織の素粒子論グループが制定した賞で、素粒子論を志す若手研究者の優れた研究を顕彰し、奨励することを目的としています。

 理論に特徴的な崩壊過程を実験によって確かめる手段を与えた点や、著者らがヒッグス粒子やニュートリノに関わる研究を長年に渡り精力的かつ包括的に進めてきたなかでなされた仕事である点が評価され、今回の受賞となりました。

受賞論文

Hiroaki Sugiyama, Koji Tsumura, Hiroshi Yokoya "Discrimination of models including doubly charged scalar bosons by using tau lepton decay distributions"
Physics Letters B717 (2012) 229

研究概要

日本物理学会第69回年次大会 素粒子論懇談会での授賞式
(左:杉山弘晃 博士研究員)

  ニュートリノ質量を説明するための新物理学理論には、電子の2倍の電気を帯びた新粒子がしばしば登場します。本受賞論文はその新粒子の性質を実験的に調べるために、タウ粒子(電子の仲間)の性質を活用した手法の有用性を示したものです。
これによって新物理学理論の区別が可能になり、 ニュートリノ質量の生成機構を解明する手がかりになり得ます。

受賞論文へのリンク(外部リンク)

お問い合わせ
京都産業大学 研究機構(益川塾担当)
〒603-8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-3105
E-mail:mtrec-office@star.kyoto-su.ac.jp
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