社会安全・警察学研究所 10月定例研究会 「セーフティプロモーションスクール(SPS)の考え方と進め方〜大阪教育大学における取組から〜」

報告者 大阪教育大学 藤田 大輔教授
日時 10月22日 於むすびわざ館4階会議室

 「セーフティプロモーションスクール(SPS)の考え方と進め方〜大阪教育大学における取組から〜」と題して大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンタ―長、藤田大輔先生をお招きして、学校内外における子どもの安全・安心確保の現状について報告していただいた。

 最初に学校保健安全法の概要、危険等発生時対処要項の作成、及び危機管理の実践についてお話いただいた。

 次に藤田先生がプロジェクト代表を務めた「犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発」についてのご説明を受け、保護者と地域も参加して学校と家庭間の認識共有、子どもへの自尊感情・自己効力感の向上に根差した、子どもむけ双方向性プログラムの概要を説明された。

 最後に平成25年閣議決定の「教育振興基本計画」における「自助」、「共助」、「公助」の理念の下、教職員、児童・生徒、PTA、地域が参加する共感と協働に基づく、安全教育・安全管理・安全連携を目指す、「セーフティプロモーションスクール」の仕組みついて説明してもらった。特に同スクールの核となる「(地域)学校安全委員会」に学校安全コーディネーター(学校安全主任)を置き、(地域)学校安全に関して、学校と協働して安全・安心を作り上げるためのステークホルダーとなる警察、消防、保健所、行政、自治会、福祉、家庭を有機的に結合する、「ソーシャルサポート」の概念を教授していただいた。

 報告の後、参加者の警察・教育関係者から、学校安全を図る上での重要事項や事件・事故、災害後の学校での対応体制の在り方、教員、児童・生徒の実践的な訓練などについて質問があり、活発な討議がなされた。

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