ふるさとボランティア2012 in福井〜開催報告〜

 9月13日(木)から9月16日(日)の3泊4日で福井県にて、毎年恒例の「ふるさとボランティア2012 in福井」を開催しました。今年で4回目になるこのプログラムには、1回生から4回生まで様々な学部の学生が参加しました。

ふるさとボランティアとは

福井県受け入れ先の
コーディネーターさんたちと一緒に

 本学ボランティアセンターが学内F工房の協力を得て、福井県との協働により行うプログラムであり、福井県が主催する「ふるさとワークステイ※」の事業を本学学生のために特別にカスタマイズしたものです。

※「ふるさとワークステイ」とは…
 福井県内の農山村に滞在し、地域の方と交流しながら、農作業や地域景観づくりなどのお手伝いをする「滞在型ボランティア」です。

 このプログラムは、「ボランティア活動に興味はあるが、一人で始めるのが不安」な学生や「活動の経験はあるが、ボランティアのことをもっと知りたい」学生を対象としています。そして、このプログラムでは、まず事前のオリエンテーションにおいて現地で行うボランティアのイメージを共有し、3日間のボランティア活動をとおし現地の方々の日常生活と向かい合い、最終日のグループワークでは現地での活動をとおして気づいた「ボランティアの魅力」や「地域が抱える課題」「自身の現在・今後の生活」に対する自分の思いや考えを参加者全員で共有していきます。

本プログラムの目的と期待される成果

 参加した学生が、実際にボランティア活動を体験することでボランティア活動の意義や社会的役割、可能性について学び、さらに、自らの力を地域に還元し協働することで、地域と参加者がwin-winになれる関係を築いていくことを目指します。
 活動をとおして得た経験を自身の地域や他の社会活動に主体的に活かし、活動できる人材となることが期待されます。

スケジュール

8月6日(月) 本学にて事前交流会 活動地紹介、参加者全員でアイスブレイク&ワークの練習、事務連絡
9月10日(月) 本学にて直前確認会 リスクマネジメント説明、チームビルディング&グループワーク、事務連絡
9月13日(木) 早朝 京都駅前出発 〜(チャーターバスにて移動)〜お昼前に福井県に到着
県内の活動場所3か所(鯖江市・福井市・勝山市)を順番に回り、参加者はそれぞれ自分が活動する地区で下車
その後、各地区では、オリエンテーション、作業等を行う。
活動終了後は各地区にて夕食(自炊、準備、お手伝い)、ミーティング、入浴を経て就寝
9月14日(金)・
15日(土)
終日活動。昼食は、地区によっては地域の方と一緒に食事。夜は地域の方との交流会等
9月16日(日) 午前中は各地区で活動。
お昼に各地区から参加者全員が勝山市に合流―昼食。午後からは全体ワークショップ
夕方 福井出発〜夜 京都駅前到着 解散

活動場所・内容・参加人数

A.福井市 上味見:6名(男性3名、女性3名)

  • 樺八幡神社秋祭りの準備お手伝い、祭りへの参加(※祭りは9月15日)
  • 現地NPO法人のお手伝い:フィールド整備、赤かぶら畑の農作業

B.勝山市 平泉寺:5名(女性5名)

  • 稲刈り
  • 菊の出荷作業、その他農作業

C.鯖江市 東部:7名(男性4名、女性3名)

  • 鳥獣害対策のお手伝い:緩衝帯の維持管理(ネット補修、草刈り)
  • 放牧牛のお世話、稲架場づくり

事前交流会・事前確認会

 8月6日(月)と9月10日(月)に、本学にて事前交流会・直前確認会を行いました。
 活動地紹介や参加者全員でアイスブレイク&ワークの練習をしながら、チームビルディングを行いました。その他、リスクマネジメントの説明や事務連絡を行いました。

現地での活動

 福井県では、18名の学生が3つの地域に分かれ、現地の方々と交流しながら、ボランティアを体験しました。

A.福井県上味見地区:樺八幡神社でお祭りの準備・参加

B.勝山市:個人宅農家で農作業のお手伝い。休憩時にはスイカをご馳走に!

C.鯖江市:鳥獣害対策のお手伝い。夜はみんなでミーティング

活動報告・グループワーク発表

 最終日には、参加者全員が勝山市に集合し、ボランティア活動をとおして学んだことを共有しました。

 F工房による進行のもと、学生ファシリテーターの協力により、ワールドカフェスタイルで全体ワーク

参加学生の声/同行スタッフの声

  • 初めてのボランティア活動だったのですが、イメージは「目に見えて困っている人たちを助ける」ことだと思っていました。でも、今回のふるさとボランティアのような「地域にとけ込んで地域を楽しくしよう!」というボランティアもあるんだと知りました。
  • ボランティア活動は必ずしも苗を作ったり、ゴミを拾ったりのような成果が目に見えることだけではなく、お年寄りの話を聞いてあげるのもボランティアになることも勉強になりました。
  • 地域の方はボランティアも望んでいるが、最も望んでいることは、地域以外の若者の意見(どうしたら地域が活性するかなど)が欲しいと言っておられた。自分の意見を持つことの大切さを改めて感じた。
  • 農作業を手伝うことがボランティアではなく、長期的に地元の方とふれあうことがボランティアなのかな?と思いました。

スタッフ談

 事前・事後を含めて数日間にわたり、お疲れ様でした。

 参加されたみなさんは一応に満足をしていただけたようですが、ボランティアで大切なことは活動後の「ふりかえり」です。事後のワーク、ふりかえり作業への参加者が皆無であったのは残念でしたが、個々にでも熱い気持ちを整理し、クールダウンさせて、今後の活動につなげましょう。
 さて、今回、みなさんは色んなボランティアを経験されたと思います。
 「ボランティアって、意外にできるものなんやね。」と感じていただければ、まずはボランティアの楽しさを知る最初の一歩を踏み出せたのではないでしょうか。
 これを機に、ボランティアの魅力について個々に探究していただければと思います。
 その一方で、私たち企画する側にとって、新たに色々な課題も見つかりました。
 これらを精査し、次年度以降のプログラムに反映させてゆきたいと思っております。

観賞用カボチャをいただきました

福井県受け入れ先の方からお土産に、 観賞用カボチャをいただきました。 ありがとうございました。

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