【GSC】Monthly GSC 4月(理工系3学部教員セミナー)を開催しました(4月9日)
2025.04.21
グローバル・サイエンス・コース(GSC)では、コース登録生の月次イベントとしてMonthly GSCを開催し、英語のスキルアップのためのワークショップや講演会を毎月開催しています。
2025(令和7)年度 第1回目となる4月は、本年度GSCをご担当いただく教員の紹介と、理工系3学部の教員3人によるセミナーを行いました。
Monthly GSC4月
【日時】
2025年4月9日(水)16:45~18:15(天地館T204教室)
【講師】
樋口 有理可 准教授(理学部)
栗 達 准教授(情報理工学部)
若林 憲一 教授(生命科学部)
冒頭では、今年度のGSC担当教員の自己紹介とGSCとの関わりなどについてお話しいただきました。
続くセミナーでは、理工系3学部の教員よりそれぞれの専門分野や海外でのご経験、そしてGSC生に向けてのメッセージやアドバイスなどをお話しいただきました。

ご自身の体験から学んだ語学力(英語力)は道具としてのみならず、異文化を知ることが本当の理解となることや語学力は簡単には手に入らないものであり、地道な継続的努力により無くなることのない自身の力になること。そのための具体的な勉強法(積極的な態度)や心構え(異文化を受け入れるなど)をご指導いただくと共に、まずはコミュニケーションをとることが重要であると伝えられました。
最後に海外(グローバル社会)でのご自身の経験や研究活動から得たお話をいただくと共に、語学力と異文化交流の大切さやおもしろさを知ることは、人生を豊かにし、それを得るためには「語学勉強(英語勉強)に近道なし」「実践あるのみ」というアドバイスをいただきました。

ご出身である中国・天津や博士課程、研究員時代の日本での生活のお話の後、学生時代に言語や文化の違いなどの不安はあったが思い切って海外へ出た経験から、「勇気を持ってコミュニケーションをとることで言語の壁を乗り越えることが大切だ」と伝えられました。
博士課程、研究員時代に日本の各地で触れた文化や体験談、また現在のご自身の研究内容についての説明に加え、海外での国際会議への参加経験を紹介いただき、実際の会議や発表、交流会の様子をリアルに伝えていただきました。その様なグローバルな活動を行う人材とはどういった人材なのか、グローバルな人材になるためには、専門性を習得でき、国際的な視野を持つことのできる、研究者としての成長を得られる「大学院への進学」が第一歩だと、最後に伝えられました。

生命科学部 若林先生からは「英語と私をふりかえる」という標題のもと、ご自身の経歴と共に学生時代や海外での研究員時代に得たものなど、英語との関わり合いをご紹介いただきました。
学生時代は特に英語が得意でなかったこと、大学生の頃に直面した英語にまつわる困難や解決方法などの経験をお話しいただき、英語学習においては「数は裏切らない」=「近道はない」というメッセージをいただきました。
博士課程の大学院生時代、英語での日常会話の難しさや自身の語学力に対する焦りや悩みを抱える中で転機となった、海外での研究員としての仕事が決まり、渡米後は日常生活での困難や孤独感を感じたこと、それらをどのように乗り越えたか、その頃のメンタル面での支え方など、実際に経験してきたからこそ伝えられるアドバイスもいただきました。
最後に、海外研究員時代、研究だけでなく生活においても常に英語でアウトプットする毎日を送った結果として得られたのは「英語コンプレックスからの脱却」と「度胸」であり、単なるスキルアップだけでなく、メンタル面においてもたくさんの事を得られたと振り返られました。また言語は単なるコミュニケーションツールではなく、背景にある文化を習得ができてこそ英語を習得できたこととなり、そのためには地道な努力が不可欠であること、英語でアウトプットすることの大切さとご自身の経験から得た助言を参加者へ伝えられました。
閉会時には木村生命科学部長より、「本日講演いただいた先生方と同じように、英語と専門を武器に世界で活躍したいと思うと同時に、多くの苦労と努力が必要なことも意識してほしい。GSCは将来をつくるのに非常によいスタンスなので、是非とも引き続きコース活動を頑張ってください。」とお言葉をいただきました。
理工系3学部のコラボレーションから成るGSCでは、多彩な分野の教員と接する機会を持つことが出来ます。今回は、GSCに関わっている教員について知ることで、より広い視野を身に付け、GSCの活動や大学生活、留学へのモチベーションを高めた学生が多くみられました。
GSCでは今後もこのようなイベントやセミナーを開催していく予定です。