東日本大震災の復興を見つめるドキュメンタリー映画「ただいま、つなかん」上映会開催報告
2025.03.28

東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県・気仙沼。そこで営業されている民宿「唐桑御殿(からくわごてん)つなかん」は、学生ボランティアの拠点となりました。その「つなかん」で積み重ねられてきた年月を10年以上記録したドキュメンタリー映画「ただいま、つなかん」の上映会を開催しました。
開催概要
日時 | 2025年2月10日(月)10:00~12:00 |
---|---|
会場 | 4号館4階 Innovation HUB |
参加者数 | 9人 |
主催 | 京都産業大学ボランティアセンター |
共催 | 日本財団ボランティアセンター |
宮城県気仙沼市唐桑半島鮪立(しびたち)に民宿「唐桑御殿つなかん」があります。100年続く牡蠣の養殖業を営む菅野 和享(かんのやすたか)さんと一代(いちよ)さん夫妻は、東日本大震災当時、津波により浸水した自宅を補修し、学生ボランティアの拠点として開放され、半年間で受け入れた若者たちは延べ500人になりました。「つなかん」の愛称で親しまれた場所は「みんながいつでも帰ってこられるように」との思いから、2013年の秋に民宿に生まれ変わりました。
映画「ただいま、つなかん」は、民宿「唐桑御殿つなかん」の女将一代さんと、震災当時に学生ボランティアだった若き移住者や仲間たちが、ともに歩み積み重ねてきた10年以上にわたる歳月が描かれたドキュメンタリー映画です。東日本大震災当時の学生ボランティア受け入れの様子や菅野夫妻と学生ボランティアとの関わり、民宿「唐桑御殿つなかん」になってからの様子、移住してきた若者たちの取り組み、そして、コロナ禍における様子などを見ることができます。この10年以上にわたる物語から、人とのつながり、お互いを思い合ってともに生きることのすばらしさを感じました。
参加者の声(アンケートより)
※回答者数:9人
もっとも印象に残ったことは?
- ありとあらゆる人とのつながりを感じたこと。
- 一代さんの前向きに生きようとする姿、人々を寄せつける力が印象に残った。
- 災害後、その地域の人がどう動くかで復興の仕方も変化するのかもしれないと思ったので、一代さんの学生ボランティアを受け入れようという姿勢が印象に残った。
- 震災から10年経ったときに、一代さんが海に向かって黙とうをしているシーン。
- 東日本大震災については、テレビや新聞などのメディアを通しての知識がほとんどで、大きな都市が大きな被害にあっているくらいしか理解できていなかったと感じた。当たり前だが都市部だけでなく小さな町や村も同様に被害にあっていて、また、多くの人によって復興が進んでいると気づくことができた。自分が現実の多くを知らなかったことが印象的だった。
この映画上映会に参加して、東北に行ってみたくなりましたか?
項目 | 人数 |
---|---|
1.はい | 9 |
2.いいえ | 0 |
3.わからない | 0 |
「はい」の理由
- 東北に行って、より現地のことを知りたいと思った。10数年経った現状や現地の人がどんな思いで生活をしているのか気になった。
- 東北の自然の豊かさにも感動したし、何より震災にあった人たちから、当時の話を聞いて理解を深めたくなった。
- 今、どんな風になっているのかを見たくなったから、つなかんに行ってみたいと思った。
- 気仙沼で暮らしている一代さんや、かつて学生ボランティアの方々が、今どのように暮らして、震災に対してどういう思いでいるのかを聞いてみたいから。
この映画上映会に参加した満足度は?
項目 | 人数 |
---|---|
1.よかった | 8 |
2.どちらかといえばよかった | 1 |
3.どちらともいえない | 0 |
4.どちらかといえばよくなかった | 0 |
5.よくなかった | 0 |
「よかった」の理由
- 現地で生きる人、関わった多くの人を知ることができたから。そこから人の温かさやつながりの重要性を知れた。
- 学生ボランティアたちが、ボランティアから地域の人々と変化する様子が興味深かった。一代さんの姿を見て、自分が被災したときにどう動くか考えるようになったから。
- つなかんという場所が、学生ボランティアの拠点であったということくらしか知らなかったため、激動の物語を知れて実際にお話を伺いたいと思えたから。
- お問い合わせ先
-
京都産業大学 ボランティアセンター 13号館B1階
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1530
Fax.075-705-3191
開室時間
平日:9:00~16:30(13:00~14:00を除く)
土曜:9:00~11:45※不定期に閉室することがありますので、事前にお問い合わせください。
日曜・祝日:閉室
volunteer-support@star.kyoto-su.ac.jp