ボラトーク「聞いてみよう!先輩の海外体験[本音トーク]と国際ボランティア」開催報告
2025.03.27
ボランティアセンターでは、ボランティアや市民活動に取り組む人たちから直接話を聞くことができるトークイベント「ボラトーク」を実施しています。
今回は、とくに海外での活動に焦点を当て、国際協力の取り組みへの理解と、国際ボランティアや海外スタディツアーへの参加意欲を高めることを目的に、国際協力NPO団体の方と、その団体が主催するフィリピン・スタディツアーに参加した経験がある本学卒業生との対談という形で実施し、それぞれの体験談を語っていただきました。
当日の対面参加に加え、予定が合わず参加できない方向けに録画し、企画終了後、1か月間の視聴期間を設けました。
今回は、とくに海外での活動に焦点を当て、国際協力の取り組みへの理解と、国際ボランティアや海外スタディツアーへの参加意欲を高めることを目的に、国際協力NPO団体の方と、その団体が主催するフィリピン・スタディツアーに参加した経験がある本学卒業生との対談という形で実施し、それぞれの体験談を語っていただきました。
当日の対面参加に加え、予定が合わず参加できない方向けに録画し、企画終了後、1か月間の視聴期間を設けました。
開催概要
日時 | 2024年12月27日(金)16:45~17:45 |
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会場 | サギタリウス館5階 S511教室 |
ゲスト | 野田 さよさん(認定NPO法人アクセス 理事長) 渡辺 美琴さん(2024年国際関係学部卒)*オンライン登壇 |
内容 |
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参加者数 | 9人(アーカイブ視聴者含む) |


内容
野田 さよさんからのお話
最初に、認定NPO法人アクセスの野田さんより、アクセスの活動紹介やご自身のライフストーリーなどについてお話していただきました。
アクセス活動紹介
アクセスは、京都で設立し、36年活動している国際協力の団体です。現在は、フィリピンにて、子どもの教育支援と、働きたい女性のために仕事を作るためのフェアトレード事業を行っており、日本では、国際協力に関心のある若者向けに、スタディツアーを実施したり、日本でできる活動の場の紹介などを行っています。
野田 さよさんのライフストーリー
17歳のときにミャンマーを舞台にした映画を見たことがきっかけで、国際協力をやりたいと思い始めました。海外で困っている人の役に立てるような仕事に就きたいと漠然と思い、大学は国際協力などを学ぶ学部に進学しました。そして、大学4年のときに初めてスタディツアーに参加してフィリピンに行き、そこでの体験が衝撃的で、自分の価値観を揺さぶられ、「こういうことを絶対仕事にするんだ」と決めました。2年間企業で働いた後、アクセス・フィリピンの現地インターンを経て、アクセス・日本の職員として働き始め、現在は理事長に就任しています。
メッセージ
いろいろわからないことが多く、最初の一歩が難しかった。そこを勇気を出して、一歩踏み出してほしい。
渡辺 美琴さんの体験談
続いて、野田さんとの対談という形で、本学卒業生の渡辺 美琴さんの体験談をお話していただきました。
初めて海外に行ったのはいつでしたか?
高校生のときに学校の語学研修でオーストラリアに行ったのが初めての海外体験でした。高校2年生のときには、学校で募集があったのがきっかけで、歯科治療のボランティアで4日間フィリピンに行きました。そして、2回目のフィリピンが、大学1年のときに参加したアクセスのスタディツアーでした。
スタディツアーを知ったきっかけは何でしたか?
ボランティアセンター企画の「ボランティアフェスタ」に参加したときに、アクセスを見つけたのがきっかけです。フィリピンにもう一度行きたいという思いがずっとあり、もっともっと知りたいと思っていました。そんなとき、ボランティアフェスタで出展されていたアクセスのブースで、アクセスのスタディツアーに参加したことがある先輩の話を聞いて、参加を決めました。
フィリピンに行って自分の中で起こった変化はありますか?
自分の目で見る体験をしたことで、社会問題には関心があったので、何に関しても「当事者に聞かないと、実践しているところに行かないとわからないことがたくさんある」ということに気づきました。その気づきから、日本であれ海外であれ、いろんなインターンやボランティアに参加しました。フィリピンでの経験から、とにかく参加するというマインドになりました。
いろんな国に行ったからこそ見えてきたことは何かありますか?
大学在学中にフィリピン以外にもマレーシアやネパール、イタリア、フィンランドなどいろんな国に行った渡辺さん。どの国にも社会問題はありますが、とくにアジア圏など発展途上の国では影響が大きく出てしまう状況を見て、環境や弱い立場にいる人をサポートできる生き方ができればいいなと思うようになりました。
いろんな国に行って一番よかったことは、「世界中に仲間ができること」。それは人生においてすごく大切だと思っており、異なる文化で育った人たちから視野を広げてもらえたり、自分がやりたいことにつながりをもたらしてくれたりして、心の支えになってくれる存在になっています。日本でもいろんな経験ができるし、いろんな仲間ができるけれど、将来的にもっと外に出て行きたいと思っているのであれば、今のうちから行くと全然遅くないし、枝を増やすように広がっていくんじゃないかなと思います。
いろんな国に行って一番よかったことは、「世界中に仲間ができること」。それは人生においてすごく大切だと思っており、異なる文化で育った人たちから視野を広げてもらえたり、自分がやりたいことにつながりをもたらしてくれたりして、心の支えになってくれる存在になっています。日本でもいろんな経験ができるし、いろんな仲間ができるけれど、将来的にもっと外に出て行きたいと思っているのであれば、今のうちから行くと全然遅くないし、枝を増やすように広がっていくんじゃないかなと思います。
質疑応答
申込の際に事前に受け付けた質問と、当日会場から出た質問を受けて、それに答える形でさらにお話を伺いました。その中で、渡辺さんから「思いを行動に移すのが大事。当事者の目線で社会問題を見て、そこから自分がどうするか、どういう風にその問題を見て解決しようとするか、姿勢を変えてベターにするにはどうすればいいかを考えるのが大切。」ということが語られました。
また、野田さんからは、国際ボランティアを一歩踏み出すときに、短期でもいいので海外に行ってみる方法として、どんな方法があるかの紹介があり、観光パック旅行、スタディツアー、ワークキャンプ、バックパックのそれぞれの特徴について説明していただきました。また、スタディツアーの紹介と日本でできる国際ボランティアについても紹介していただきました。
そして最後に、「国際ボランティアをする上で、一番大事なことは何ですか?」という質問に対して、野田さんからの回答と、渡辺さんからの参加者に向けた応援メッセージで締めくくりました。
また、野田さんからは、国際ボランティアを一歩踏み出すときに、短期でもいいので海外に行ってみる方法として、どんな方法があるかの紹介があり、観光パック旅行、スタディツアー、ワークキャンプ、バックパックのそれぞれの特徴について説明していただきました。また、スタディツアーの紹介と日本でできる国際ボランティアについても紹介していただきました。
そして最後に、「国際ボランティアをする上で、一番大事なことは何ですか?」という質問に対して、野田さんからの回答と、渡辺さんからの参加者に向けた応援メッセージで締めくくりました。
国際ボランティアをする上で一番大事なこと
国際に関わらないですが、ボランティアや社会問題の解決に取り組む人間にとってとても大事なことは、上から目線にならないことだと思っています。
自分は助ける側で、相手は助けられる側とついつい思ってしまいますが、そうではない。自分の持っている知識と困っている当事者の人が持っている経験とか知識がうまく掛け合わさったときに、一緒に問題が解決されていくので、決して支援する側・される側ではなくて、国際協力するというのは、力を合わせて解決していくんだ、そういう対等な関係に基づくものなんだという視点が一番大事だと思っています。
自分は助ける側で、相手は助けられる側とついつい思ってしまいますが、そうではない。自分の持っている知識と困っている当事者の人が持っている経験とか知識がうまく掛け合わさったときに、一緒に問題が解決されていくので、決して支援する側・される側ではなくて、国際協力するというのは、力を合わせて解決していくんだ、そういう対等な関係に基づくものなんだという視点が一番大事だと思っています。
参加者への応援メッセージ
スタディツアーや海外に挑戦することで、みなさんがほぼ100%感じられることは、自信だと思います。いつもと違う環境で、不便なことも多いけれど、そういう経験すべてを楽しんで、よい経験・財産みたいに変えることで、「こういうことが楽しめる自分」を好きになったり、自分が慣れないところで生活することで、今までの環境に対してのリスペクトと感謝が出てきます。そういうことを経験することで、もっと自分のために、社会のために、自分のコミュニティのために、環境のためにがんばろうと姿勢を変えていけるので、本当に海外体験というのは大事だと思います。これらの経験で得たことが自分の軸になってきていると思うので、そういう経験をみなさんにもたくさんしてほしいなと思います。
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京都産業大学 ボランティアセンター 13号館B1階
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1530
Fax.075-705-3191
開室時間
平日:9:00~16:30(13:00~14:00を除く)
土曜:9:00~11:45※不定期に閉室することがありますので、事前にお問い合わせください。
日曜・祝日:閉室
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