【先端情報学研究科】インタラクション2024にて学生らがインタラクティブ発表賞を受賞!

2024年3月6日(水)~3月8日(金)の日程で行われた情報処理学会シンポジウム「インタラクション2024」で、先端情報学研究科 博士前期課程2年次の浦 千尋さん(蚊野研究室)と中植 義斗さん(平井研究室)による研究システムのデモ発表が、インタラクティブ発表賞(一般投票)を受賞しました。
インタラクティブ発表賞受賞の様子
インタラクティブ発表賞を受賞した浦さん
発表した研究は「MarbLED: 人工大理石透過型LEDタッチディスプレイとそのアプリケーションプラットフォーム」と題するものです。これは、キッチンなどで利用されている人工大理石の光透過性・拡散性を活用することで、滲む視覚ディスプレイ機能とタッチ・物体領域のセンサ機能の2つの機能を同居させたユーザインタフェース向けハードウェアデバイス(LEDマトリクス状の基板)を研究開発したものです。そして、この研究では、そのデバイス用の様々なアプリケーションソフトウェアを開発・実行できるように、ミドルウェアを整備し、ソフトウェア開発キット(SDK: Software Development Kit)まで用意してあります。さらに、SDKに含む人工大理石の表示による滲み方のシミュレータにより、実環境(人工大理石の板+デバイス実機)がなくともPC一台でアプリ開発が可能となっています。今回のシンポジウムでのデモ発表は、そのハードウェアデバイスの表示機能とセンサ機能が動作している様子を見せるだけでなく、SDKで作成した様々なサンプルアプリもデモし、実際にタッチ・操作して体験してもらうようにもしていました。

MarbLEDの様子

今回のインタラクション2024では、インタラクティブ発表としてデモ202件、ポスター92件の計294件もの発表があり、このシンポジウムにおいて最大の発表数だったようです(参加登録者数も891人と過去最大)。その中で、シンポジウムのプログラム委員による事前の論文審査による上位スコア48件の発表が「プレミアム発表」と呼ばれる注目の発表枠として扱われました。浦さん・中植さんの発表はその1つでした。会期3日間の各日で約100件ずつ、シンポジウム会場のあちこちに設けられたブースにおいて、3時間にもおよぶ時間枠でデモ・ポスター発表が行われました。今回受賞した「インタラクティブ発表賞(一般投票)」は、シンポジウム参加者による投票を元に各日で受賞が決まるものです。

発表・受賞の様子

受賞した発表論文

発表論文
MarbLED: 人工大理石透過型LEDタッチディスプレイと
そのアプリケーションプラットフォーム
論文著者
浦 千尋(先端情報学研究科博士前期課程2年次)
中植 義斗(先端情報学研究科博士前期課程2年次)
蚊野 浩(情報理工学部 教授)
平井 重行(情報理工学部 教授)
発表学会
情報処理学会 インタラクション2024
受賞内容
インタラクティブ発表賞(一般投票)

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