【グローバルコモンズ】『交換留学生のプレゼンを聴こう!~ポーランド編~』を開催しました!

2025.01.30

プレゼンテーションの様子
1月15日(水)、グローバルコモンズにて、「交換留学生のプレゼンを聴こう!~ポーランド編~」を開催しました。本イベントでは、ポーランドの国立アダム ミツキェヴィチ大学(UAM)からの交換留学生Klaudia Karasinska(クラウディア・カラシンスカ)さんが、母国であるポーランドを紹介するプレゼンテーションを行いました。会場には、交換留学生を含む15人が集まりました。

プレゼンテーションの内容

プレゼンテーション前半部分では、主にポーランドの近代史について、後半部分では、ポーランドの文化について、写真や動画を交えながら、英語で紹介しました。 
興味津々に発表を聴く参加者
ポーランドは中央ヨーロッパに位置し、その歴史は大きな戦争や政治的な変動を経て形作られてきました。1770年ごろから1990年ごろまで他国による侵略や占領が繰り返され、第二次世界大戦後はソ連の影響下にありましたが、1989年に共産主義が崩壊し、民主化が進みました。民主化後の1990年代には移動の自由が拡大し、2004年のEU加盟により、ポーランド市民はEU内で自由に移動・就労できるようになりました。クラウディアさんは、この占領と支配の歴史がポーランドの人々の在り方に深い影響を与え、文化や社会に根強く残っていることを説明しました。
また、自由に移動できる時代に生まれた自分と、移動が制限されていた親の世代との違いについて話し、「両親は、自分が日本で交換留学をしていることを誇りに思っています。」と語りました。  
後半部分では、ポーランドの伝統的な料理や舞踏、地域ごとに異なる民族衣装、さらには現代音楽や便利なものなどについて紹介しました。特に伝統的なポーランド料理に関して、熱心に説明しました。ポーランド料理は、肉、キャベツ、じゃがいも、ビーツなどを主な食材として使うことが特徴です。代表的な料理は、水餃子のような「ピエロギ」や、鮮やかなピンク色をしたビーツ入りのスープ「バルシチ」などがあります。
ポーランド料理を紹介するクラウディアさん
全体を通して、ポーランドの歴史や文化、現代の生活まで、ポーランドについて幅広く紹介され、充実した内容となりました。また、クラウディアさんは、ポーランドの苦難の歴史をしばしば冗談をまぜて、笑いを誘いながら発表しました。

プレゼンテーション後のクラウディアさんのコメント

「ポーランドの人々は悲しい歴史に対してユーモアで対処してきました。過去を笑い話にすることで痛みを乗り越えてきたのだと思います。ポーランドはあまり知られていない国だと感じているので、もっと知ってもらいたくて、今回紹介することにしました。参加者の皆さんが、興味を持って聞いてくれて、さらに質問までしてくれて、とても嬉しかったです。」
プレゼンターのクラウディアさん
今回のイベントは、参加者にとって、ポーランドについて知る貴重な機会となりました。今後も交換留学生と協力して、異文化理解を深めるイベントを積極的に開催していきます。  
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