「災害ボランティア入門講座」開催報告
2023.11.21
気候変動に伴い、豪雨災害は想定もしないタイミングで発生し、都市や個人に甚大な被害を及ぼします。また、台風や地震など、かねてより危惧されてきた災害も、社会インフラの老朽化に伴い、大きな被害をもたらしています。これらの災害に直面した際に、学生たちが自らの身を守り、生き延びるための知恵を学ぶ機会は多くありません。そこで、災害発生時に起きる事態を理解し、発災時に自らの身を守る手法を学ぶとともに、支援者として取るべき行動の基礎を学ぶことを目的に「災害ボランティア入門講座」を開催しました。



開催概要
日時 | 2023年10月25日(水)13:15~14:45 |
---|---|
会場 | ナレッジコモンズ |
講師 | ピースボート災害支援センター 関根 正孝さん |
内容 |
|
参加者数 | 42人 |
主催 | 京都産業大学ボランティアセンター |
共催 | 日本財団ボランティアセンター |
ピースボート災害支援センターを講師にお招きし、講座とワークショップを行いました。前半はブックレット「災害ボランティア入門」に基づき、災害にはどのような種類があるか、発災時に私たちの身に起きる事態など、基礎的な内容から、実際に災害ボランティアに参加するための具体的な手法まで、幅広く網羅された内容をお話いただきました。
後半は、カードゲーム「クロスロード」を使用し、小グループに分かれて災害ボランティアの現場で発生するさまざまなアクシデントについて想像しながら学びを深める時間を持ちました。
参加した学生の声(アンケートより抜粋)
※回答者数:33人
この講座に参加してみようと思ったきっかけは?
(複数回答)
項目 | 人数 |
---|---|
災害ボランティアについてより深く知りたい、と思ったから | 16 |
いつか災害ボランティアに参加したい、と考えているから | 15 |
災害時の身の守り方や防災に関心があったから | 12 |
その他 | 10 |
友人に誘われて | 1 |
この講座に参加して、もっとも印象に残ったことは?
- 日本は災害国なので、自分が被害にあったとき、あわないときに関わらず、どう判断していくかが印象に残った。
- 熊本地震で犠牲になった方の中で、災害関連死の割合が多かったこと。
- 食事問題で栄養の偏りがあることは聞いていたが、実際に支援された食品を見て、改めて被災地への支援の困難を学んだ。
- 災害ボランティアは清掃活動のイメージが強かったが、たくさんの活動があったり、心構えがあったりなど知識が増えた。
- ボランティアは自己完結であるべきだということ。助けになりたい気持ちが先走りそうだが、逆にそれが被災地の負担になるかもと考える必要がある。
- ボランティア活動は被災者の世話を何でもするということより、あくまでも被災者の手助けをして、被災者の意見を尊重することを重視するということ。
- ワークショップで様々な意見を知ることができ、いろいろな状況でどのような行動を取るのが最も適しているのか考えることができた。
- クロスロードをやって、自分の判断と他の人の判断を比べるのがおもしろかった。正解はないと言われたけれど、実際そのような場面になったときにどう行動すればいいのか迷ってしまいそうだなと思った。
この講座に参加した感想は?
- 活動内容だけでなく、被災者の苦労や心理も知ることができた。
- 災害ボランティアの知識が増えて、イメージが湧いた。
- もし自分が災害ボランティアに行くことになったら、この講座で学んだ知識を活かせると思った。
- これから自分でも役に立てることがあるのなら、災害ボランティアに行ってみたいと思えた。
- 多様性の尊重、被災者にもボランティアにもそれぞれ個性があるということを実践的に学べた。
- ワークショップもすることで、より災害ボランティアに参加するうえで、どのような考え方をする必要があるのかを考える機会を得られた。
- 初めて知った知識も多く、グループワークで人それぞれの意見を多く聞くことができたのがよかった。
- 普段生活していると気づかなかったり、自分から調べたりしないことをたくさん知れた。もっと自分の住んでいるところで災害がどれくらい起きやすいかを調べたいと思った。
- お問い合わせ先
-
京都産業大学 ボランティアセンター 13号館B1階
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1530
Fax.075-705-3191
開室時間
平日:8:45~16:30(13:00~14:00を除く)
土曜:8:45~12:00 ※不定期に閉室することがありますので、事前にお問い合わせください。
日曜・祝日:閉室
volunteer-support@star.kyoto-su.ac.jp