講演会「絵図が語る近世宇治川の水害と巨椋池の変遷」を開催しました

2023.06.20

2023年6月10日(土)むすびわざ館ホールにて、第27回企画展講演会「絵図が語る近世宇治川の水害と巨椋池の変遷」を開催しました。講演会は会場での聴講のほかZoomを用いて配信を行いました。合わせて約130人が参加し、熱心に聴講されていました。
講師には自然地理学がご専門の植村 善博先生(佛教大学名誉教授)をお招きし、宇治川の水害と破堤、近世から近代の巨椋池の変遷と水位の変化について、絵地図や空中写真などの資料を用いてご講演いただきました。
特に宇治川の水害については、ギャラリー第27回企画展に出展している本学図書館所蔵「伏見宇治川筋絵図」を取り上げました。この絵図は4枚からなり、向島地域にて天保期に宇治川が破堤した際の被害状況が表されています。講演会ではこの絵図を読み解き、詳細な解説をされました。
参加者からは「絵図の見方が変わった」、「治水の大切さがわかった」などの感想があがり、京都の水害の歴史を知る機会となりました。
講演会後、ギャラリーでは参加者がじっくりと河川絵図を鑑賞していました。大学図書館が豊富な貴重資料を所蔵していることに感嘆の声も聞こえました。
植村 善博先生による講演
水害について詳細な説明
絵図を鑑賞する参加者
講演会の録画映像についてはYouTubeより配信しています。 以下よりぜひ、ご視聴ください。

講演会「絵図が語る近世宇治川の水害と巨椋池の変遷」

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