ボラトーク「地域の魅力を発見したその先に」開催報告

2023.02.17

ボランティアセンターでは、ボランティアや市民活動に取り組む人たちから直接話を聞くことができるトークイベント「ボラトーク」を行っています。
今回は、関西圏の学生が福井県小浜市を訪れ、地域活性化に取り組む「小浜Rキャンプ」で活動する松本柚葉さん(現代社会・1年次)をお招きし、地域活性化の魅力や人とのつながりについて話を伺いました。今回の聞き手は、ボランティアセンター学生スタッフの大﨑正太さん(経済・2年次)です。
対談の様子
会場の様子

開催概要

日時 2022年12月22日(木)15:00~16:00
会場 天地館4階 T403教室
ゲスト 小浜Rキャンプ
松本 柚葉さん(現代社会・1年次)
聞き手 ボランティアセンター学生スタッフ
 大﨑 正太さん(経済・2年次)
内容
  • 小浜Rキャンプ活動紹介
  • 活動に出会ったきっかけ
  • 取り組んでいる活動について
  • 今後やってみたいこと
  • 質疑応答
  • 参加者へのメッセージ
参加者数 12人

「小浜Rキャンプ」は、学生主体で地域活性化に取り組むインカレサークルです。学生たちは週1回のミーティングと月1回の訪問を通じて自分のやりたいと思うことをカタチにしていきます。そして、春と夏に長期滞在し、考えてきたことを実現させていきます。キャンプという名前がついていますが、野外活動ということではなく、長期滞在するという意味でキャンプと名付けられています。

松本さんがこの活動に出会ったきっかけは、「好奇心」でした。小さい頃からいろんなことに興味を持つタイプだった松本さんは、大学進学前に「地域活性化」に興味を持ちました。そのことを親に話すと、親の知り合いでこの活動の代表をしている方を紹介されました。現代社会学部に進学するにあたり、自らの行動力のなさを変えたいと思っていたこともあり、小浜Rキャンプの活動に参加することにしました。
「人見知りなので」と話す松本さんは、初めて小浜を訪れたときは、委縮して端で見ているだけだったと言います。でも、行くと決めたら、せっかくなのでいっぱい知りたいと考えるようになりました。そして、活動はとても楽しく、続けて参加しようと考えました。
そこから毎月1泊2日で小浜を訪れるようになり、夏には30泊の長期滞在をしました。すると、地域の人のことがどんどんわかるようになってきたそうです。小浜の人たちについて、「新しい人が来たら、ようこそ、と迎えてくれる。温かい感じがする。」と語ります。「小浜は第二の故郷」と語る松本さんの活動へのモチベーションは、「地域の人に会えること、地域の人と仲良くなれること」だそうです。今は、小浜に「行きたい」ではなく「帰りたい」という気持ちになっているそうです。

松本さんは今、「つながり」をつくるプロジェクトに取り組んでいます。地域の公民館での多世代交流企画として、地元の食材を使ったおにぎりを食べたり、お互いのことを知ることができるゲームを企画したりしてきました。この企画を通して、高齢者世代と学生が話をしたり、地元の高校生と交流したり、いろんな人のつながりが生まれました。
最初は若者たちの居場所づくりをしたい、という気持ちから始まったプロジェクトですが、今は地域の人たちや訪問者が広くつながっていける場づくりに関心があるそうです。「小浜の人たち全員が家族になること」が夢だと語る松本さんは、小浜を訪れるたびに地域の人とつながりが生まれることにやりがいと達成感を感じています。プロジェクトの話だけでなく、世間話、日常の話をすることで、距離が縮まることがうれしいと語ってくれました。
今、課題に感じていることとして、「伝える難しさ」をあげていました。地域の人のやりたいことと自分たちのやりたいことの間にある差をどう埋めていくのか、また、仲間とプロジェクトを進めていく上でのコミュニケーションにおいて、わかる言葉で丁寧に伝えることの大切さを強く感じるそうです。松本さんは、地域活性化の取り組みにおいて、「言わないと何も始まらない。伝える力が大事」と強調します。

これからやってみたいこととして、地域のお店情報をまとめたマップを作ってみたいというアイデアを出していました。人と人をつなぐために、つながりをもっと細分化し、「お店と人」という関係性に着目してつなぐ取り組みを考えているそうです。これからは、もっとたくさんの人と関わりをもって、人とのつながりを広げていきたい、と語ります。「今は地域の魅力を模索中。その先にやりたいことが生まれてくる。そのために小浜を訪れると、また新たな出会い、人とのつながりが生まれてくると信じています。」と目を輝かせて語りました。

最後に、ボランティアに参加しようと考えている人たちに向けたメッセージをいただきました。
「やりたいことがあっても動けないことをネガティブに捉えると、マイナスイメージになってしまいます。でも、それはちゃんと考えて行動すること、と言い換えることができる。それはそれで意味があることなので、自信を持ってほしい。でも、まずは興味を持ったことがあれば、その現場に行ってみてください。そこに出会いがあります。」

お問い合わせ先
京都産業大学 ボランティアセンター 13号館B1階
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1530
Fax.075-705-3191

開室時間
平日:9:00~16:30(13:00~14:00を除く)
土曜:9:00~11:45※不定期に閉室することがありますので、事前にお問い合わせください。
日曜・祝日:閉室
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