MOC vol.5「世界とつながって考えた自分の働き方と生き方」終了!

2021.04.07

町家 学びテラス・西陣」では、大学生から社会人まで幅広い世代がともに学び、地域とつながり、地域との関わりを通して多様な生き方や暮らし方、働き方の選択肢を増やすことを目的とする学びの場として、「町家オープンカレッジ(略:MOC)」を定期的に開催しています。

2020年度最後となる5回目のMOCは、「世界とつながって考えた自分の働き方と生き方」というテーマにある通り、海外と関わる事業を展開するお二人をゲストに開催。世界とつながったキッカケ、世界との関わり、事業のつくり方やこれからの展開などをお聞きしました。

今回は海外や世界とつながることや、起業などがテーマということもあり、海外の事業や働き方に関心のある学生が多く参加しました。

まず一人目のゲストは、株式会社AFURIKA DOGSの中須俊治さん。中須さんはアフリカのトーゴ共和国と京都の服飾文化を融合させることを目的に事業展開を行い、2020年11月には西陣にある「西陣ろおじ」で常設店舗となる仕立屋を開店されました。

大学在学中にトーゴでラジオDJとして働き、帰国後は地元の京都信用金庫に就職した中須さん。信用金庫時代の染色工場での出会いをきっかけに、作り手のことを考えたプロダクト展開や価値づくりを伝えるべくブランド設立に至ったそうです。京都の染職人とトーゴ人の縫製職人とチームを組んだファッションブランドを軸に、アフリカのツアーや事業支援などに取り組んでいく様子を紹介いただきました。

続いて、二人目のゲストは、本学の卒業生でもいらっしゃるCOYOTEの門川 雄輔さん。エルサルバドルのコーヒーを現地の農園から直接仕入れて事業を展開されています。門川さんは本学在学中に中南米を周り、卒業後は京都のコーヒー会社に就職したものの、生産地のために何かしたいという思いからJICA海外協力隊隊員としてエルサルバドル共和国へ。現地のコーヒー農園で働きながらコネクションを作り、帰国後に京都で会社を立ち上げられました。
COYOTEではコーヒーの生産者や産地の情報をしっかりストーリーにして消費者に届けるということを大切にしているそうです。そうすることで、現地の生産者に適正価格で対価を払い、より良いコーヒー文化を作り出していきたいとお話しいただきました。

中須さんの当日資料より抜粋
門川さんの当日資料より抜粋

後半のトークセッションでは、お二人の生き方や考え方に触れました。「人生や事業の選択で重要に考えていること」「一緒に起業するパートナーの見つけ方」「二人の生き方は身近に感じるのか、遠い話に感じるのか?」など、ゲスト・参加者交えて様々なやりとりが交わされました。

最後に「今後の夢」をお二人から伺いました。 やりたいことがどんどん出てくるという中須さんからは「香り、調香の分野を開拓してきたい」という新たなチャレンジが、門川さんからは気候変動などでどんどんコーヒーの生産が減っている現状から「コーヒー文化を絶やさない」という今後の大望が語られました。

自分の道を追求して迷いなく進んでいるお二人の話を聞き、コロナ禍で次のステップが踏めずに悩んでいる学生や参加者の方々から前向きな感想を多くいただきました。
世界はけして遠くないと感じた2時間でした。

2020年度は5回開催した「町家オープンカレッジ」。多様なゲストから様々な考え方や生き方のヒントを学んできました。今年度も「町家 学びテラス・西陣」では、様々な学びやプログラムを展開していく予定です。ぜひご期待ください。

当日の集合写真
最近の町家の様子。徐々に人の集まりが!
PAGE TOP