オンラインでチームビルディングゲームを行いました(2)「“もの”しりとり」~学生ファシリテータの取り組み~

2020.07.16

学生ファシリテータ(以下、学ファシ)のスキルアップとオンライン授業等での活用を目的に、学ファシ数名とF工房スタッフでオンラインにてチームビルディングゲームを毎週行っています(前回の記事はこちら)。

今回は「“もの”しりとり」

今回実践したオンラインアイスブレイクは「“もの”しりとり」。オンライン上で自宅にある身近な“もの”を使って「しりとり」をするというシンプルなゲームです。某テレビ番組のコーナーから着想を得て実施することになったこのゲーム、果たしてどうなるのでしょうか…?

3パターンのルールで実践

今回は3パターンのルールを設定して実践してみました。

1回目は「制限時間10分、自分の番でタイムオーバーになった人が負け」というルール。「誕生日が一番近い人」を一人目にして順番を決め、しりとりの「り」で始まる言葉からさっそくスタート!

自宅にある“もの”を使いながら、次々とバトンをつないでいきます。途中、「る」から始まるものを探して「(カレーの)ルウ」を台所から持ってきたり、「し」で「シューアイス」を出してきて食べ始める人がいたり、「す」で部屋の奥から特大の「スーツケース」を引っ張り出してくる人がいたりと、Stay Home環境ならではのバリエーション豊かなものたちが次々に登場。「ああ、なるほど~!」「なんで家にそんなものあるん!?」などの反応が飛び交い、和気あいあいとした雰囲気が生まれました。 
画面から姿を消したと思ったら、台所から「ルウ」を持って戻ってきた人(右上)
2回目は「一人の持ち時間は2分、時間内にものを用意できなかった人が負け」というルール。各自の持ち時間が限られているので緊迫感があり、個々人で競い合っている感じが強くなります。しかし、「い」から始まるものを探して右往左往しているメンバーに対して、周囲から「今!今座ってるやつ!」とヒントが飛んで時間ギリギリに「椅子」を出すなど、お互いに協力し合う場面も見られました。

3回目は、2分という制限時間はそのままに、ハードルを少し下げるために「他の人と交代OK」「ジェスチャーで伝えてもOK」などの救済措置を設定。メンバーがこのゲームに慣れてきたせいか、今回はあまり救済措置が活用されませんでした。一人当たりの持ち時間がもう少し短ければ、救済措置は効力を発揮しそうです。
「す」から始まる「墨」を持ってきた人(右下)、続いて「ミラー」を持ってきた人(右上)

参加した学ファシの感想

  • 普通のしりとりのように「言葉を言い合う」だけでなく「ものを持ってくる」ことで少し難易度が上がり、打ち解けることができた。
  • ものを見せた時、周りの人がリアクションを返してくれて嬉しかった。
  • ものが思い浮かばず困っている人に対して、周りの人がヒントを出して助け合うことがお互いの交流につながった。
  • 個人戦ではなくチーム対抗戦にすると、お互いに協力し合う雰囲気が作れると思う。
  • タイマー係が残り時間を見せると、全員で緊迫感を共有できると思った。
  • 濁音・半濁音・伸ばし棒等の扱いについてのルールを事前に決めておいたほうが、スムーズに進行できる。

F工房スタッフによるまとめ

「しりとり」というシンプルかつ多くの人にとって馴染み深いゲームなので、誰でも参加しやすいように感じました。また、個人的な情報を開示する必要がない一方で、家の中にあるもののチョイスや「見せ方」を通じてその人の個性や人柄が垣間見える場面がありました。そのため、まだ緊張感のあるグループ内にまずは和やかな雰囲気を形成したいときに有効かもしれません。
また、互いの緊張をほぐすことが目的なら「個人戦」が、メンバー同士のチームづくりが目的であれば「チーム戦」が適しているかもしれません。「全員で協力し合って、10分以内にできるだけたくさんの言葉をつなごう」といった目標を提示することで、メンバー同士で助け合う空気感の醸成を促進することにつながると言えます。
 
今後も継続的に、オンラインでできるチームビルディング・アイスブレイクツールの実験と発信を行っていきます!ご期待ください。
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