共通教育科目「京都の伝統文化」で能面師・能楽金剛流師範の位ノ花 俊明さんが講義

2016.07.06

7月6日、共通教育科目「京都の伝統文化」において、能面師・能楽金剛流師範の位ノ花 俊明さんが、ゲストスピーカーとして「能と能面」というテーマで講義を行いました。

本講義では、位ノ花さんが能の歴史や能面とはどういうものであるかについて話されました。
能の歴史について、中国や韓国から日本に伝わってきた雑技・散楽などが発展していき、室町時代に完成したと言われています。特に、足利 義満に認められることにより物語性のあるものに発展していったと述べられました。能面については、悲しみや恨みなど同じ面でも様々な表情があり、伝えたい人格や表現によって面を変えるとも説明されました。位ノ花さんが作られた実際の面を使って話され、能では面が主体であり、役者は面を掛けることで役柄になりきって面を活かすように舞うものであると述べられました。

最後に、結婚式でも謡われる「高砂」という能の謡が披露され、普段耳にする機会が少ない伝統芸能の一面に触れた受講生は聞き入っていました。講義後には、多くの受講生が位ノ花さんのところに集まり、伝統芸能についての質問を行ったり、実際に能面に触れたりしていました。

【記事・写真:学生広報スタッフ 北口 誠也(法学・3年次)・武居 耕平(経済・3年次)】

位ノ花さんが自ら作られた面を学生に披露する様子
熱心に講義に聞き入る学生たち
講義後、多くの学生が教壇に詰めかけた
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