「京都の伝統文化」で邦楽家 重森 三果さんが講義

2016.04.27

4月27日、共通教育科目の「京都の伝統文化」の講義において、邦楽家で本学卒業生の重森 三果さん(1987年外国語学部卒)が講師を務めました。重森さんは映画やドラマ等で古典の邦楽指導を行うなど幅広く活躍されています。今回は受講生に日本音楽の世界に触れてもらうため、様々な音源を用いながら時代を追って、古代から近代に至る日本音楽の歴史について語りました。

東アジアからもたらされた雅楽は、「笙」「楽琵琶」や「鉦鼓」といった様々な楽器が使われており、752年の東大寺の大仏開眼供養の際には、インドやベトナム、朝鮮、中国といった様々な国の楽師が日本に集まって演奏が行われました。平安時代後期の音楽については、華美な衣装を身に纏って囃し踊る「風流」の流れが、京都三大祭りである「祇園祭」に繋がっていることも説明されました。

講義の最後には、三味線の演奏を披露されました。受講生は、美しい三味線の音色と凛とした重森さんの姿に魅入っていました。「講義の中で聞いた曲で興味を惹いたものがあれば、自分で進んで聞いてみてほしい」と伝えられ、講義は締めくくられました。

【記事・写真:学生広報スタッフ 空野 遥(文化・3年次)】

講義を行う重森さん
古典音楽の音源に耳をかたむける受講生
三味線の演奏も披露された
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