京都文化学科開設記念シンポジウム
「和食文化を世界に─世界無形文化遺産登録記念」開催

 クールジャパン、いま日本文化の魅力が世界から注目されています。
 アニメやサムライなどに偏りがちですが、日本文化の本流は、京都の四季のうつろいのなかで、王朝びとや町衆が磨き上げた雅びの世界にあります。
 「和食:日本人の伝統的な食文化」が2013年、世界無形文化遺産に登録され、栄養面や健康面、また美意識や宗教性など、さまざまな角度からとりあげられる機会が増えてきました。日本の誇る和食文化を世界にどう発信していけばよいのか。
 ユネスコ日本政府代表部特命全権大使の門司健次郎氏、評論家の八幡和郎氏をお招きし、「ソフトパワー」「京都らしさ」をキーワードに御講演をいただきます。
 後半は和食の中心地である京都から、王朝料理に発する京会席、おばんざい、日本酒の各分野の専門家を交えて、その魅力と可能性を話し合っていただきます。

日時 2014年12月22日(月)13:00〜15:50(12:00開場)
会場 京都産業大学 神山ホール 大ホール
交通アクセス
 

入場無料・要申込

主催:京都産業大学文化学部 共催:京都産業大学日本文化研究所
協賛:月桂冠株式会社 後援:京都府・京都市・京都新聞・京都宮廷文化会議


申し込み

往復はがきでの申し込み

郵便番号・住所・氏名・電話番号・年齢・参加希望人数を記載の上、

〒603-8555 京都市北区上賀茂本山
「京都文化学科開設記念シンポジウム係」までお送りください。

インターネットでの申し込み

申し込みフォーム

FAXでの申し込み

チラシPDF裏面のFAX参加申込欄にご記入いただくか、郵便番号・住所・氏名・電話番号・年齢・参加希望人数を記載の上、Fax.075-705-1514までお申し込みください。

※頂いた個人情報は、本学開催行事の案内以外には一切使用いたしません。

第一部

基調講演 ユネスコ無形文化遺産 ソフトパワーとしての和食

 ユネスコの活動、無形文化遺産条約の成立経緯、和食の登録の意義について触れた上で、より幅広い観点から、和食を含むソフトパワーの文化外交における役割、ソフトパワー大国としての日本が世界に対して為し得る貢献についてお話します。「酒サムライ」として、和食とは不可分の日本酒の魅力についても紹介しましょう。

門司 健次郎氏(ユネスコ日本政府代表部特命全権大使)

1952年福岡県生まれ。1975年東京大学法学部卒業。外務省入省。
本省では、国際協定課長、安全保障政策課長、条約局審議官、防衛省防衛参事官(出向)、広報文化交流部長など専ら条約、安全保障及び文化外交を担当。文化外交ではポップカルチャー外交も推進。
在外は、フランス、オーストラリア、ベルギー、英国、EU代表部(在ベルギー)、在イラク大使、在カタール大使を経て、2013年10月より現職。
1990年代より日本酒の海外普及に尽力し、1998年より日本酒輸出協会顧問。
また、2008年、日本青年酒造協議会により「酒サムライ」に叙任。

講演 京都らしさとは何か 〜千年の都にしかないもの

 クールジャパンといわれるように日本文化の魅力が世界から注目されています。その関心はアニメなど大衆文化とサムライの世界に偏りがちですが、日本文化の本流は京都の自然がおりなす四季折々の魅力を宮廷の人々や町衆が磨き上げた華やぎと雅の世界にあります。源氏物語の世界から伝統工芸、さらには、現代の京料理やもてなしに至るまで、京都文化の魅力と可能性をあますところなく語ります。

八幡 和郎氏(徳島文理大学大学院教授(総合政策))

1951年滋賀県生まれ。
1975年 東京大学法学部卒業。通商産業省入省。
1980年フランス国立行政学院(ENA)留学。1985年 沖縄総合事務局企画調整課長。
1987年通商産業省大臣官房法令審査委員。1994年国土庁長官官房参事官(地方振興局担当)。
1996年通商産業省大臣官房情報管理課長を経て、1997年退官。
2004年より現職。

第2部

パネルディスカッション 和食文化を世界に

門司 健次郎氏(ユネスコ日本政府代表部特命全権大使)
秦 洋二氏(月桂冠株式会社 取締役・総合研究所長 兼 醸造部長)

1960年 大阪府生まれ。京都大学農学部農芸化学科卒業。
1983年 大倉酒造(現:月桂冠)株式会社入社。
1993年 農学博士(京都大学)。
1997年 総合研究所 主任研究員 兼 製品開発課長。
2005年 総合研究所 所長
2011年より現職。

堀場 弘之氏(京料理「六盛」三代目当主)

1947年京都市生まれ。京都産業大学経営学部経営学科卒業。
築地の料理店での修業を経て、実家である六盛に入社。
1991年に京料理「六盛」の三代目当主を継ぐ。京料理の源流を研究し、1994年に建都1200年に合わせて「創作平安王朝料理」を発表。
現在「六盛」会長。

大原 千鶴氏(料理研究家)

奥京都、花背の料理旅館「美山荘」の次女として生まれ、山川の自然に囲まれて育つ。小学四年生のころから二十人分のまかない料理を担当するなど、料理の五感を磨く。現在は、母として二男一女の子育ての傍ら、料理研究家として雑誌やテレビなどのメディア出演やケータリングなどで、多忙な日々を過ごす。

若松 正志

 京都産業大学 文化学部長 文化学部教授

司会進行

小林 一彦

 京都産業大学 文化学部教授 日本文化研究所長

お問合せ

京都産業大学文化学部事務室
〒603-8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1941
Fax.075-705-1514

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