「文化の発信源で観光客をもてなし、感動を提供したい。」文化学部 京都文化学科 3年次 坂下 綾さん

「文化の発信源で観光客をもてなし、感動を提供したい。」文化学部京都文化学科 3年次 坂下 綾 さん

私は大学で京都文化を学んでいます。文化を学ぶ中で、京都という街が大好きになりました。その土地の文化に触れた時、ただ旅行をするだけでは得られないような感動があると気付いたからです。この感動を1人でも多くの観光客に届けていきたいと考えています。

私が生まれ育った石川県金沢市は観光資源が豊富で、小さい頃から観光が身近にありました。また、家族は旅行が大好きだったため、毎年いろいろなところに出かけていました。岡山県倉敷の古風な街並みやキリスト教の影響を受けた長崎の文化など、新しい世界を知ることが楽しかったです。

中学2年生の時、4歳から習っているバレエを通して、姉妹都市交流先の一つであるイタリアへ派遣されました。その時、日本の航空会社が運営するホテルに宿泊したのですが、その「おもてなし」に感動しました。隅々まで掃除が行き届いた部屋、困ったときに親身になって対応いただけるスタッフ、日本食が恋しくなった時におにぎりを出してもらえるルームサービス。異国の地で日本のおもてなしの素晴らしさに改めて気づきました。

京都産業大学は京都文化の発信源にあり、私の所属する文化学部京都文化学科では多岐にわたって京都の文化に触れる機会があります。「おもてなし」についての理論を学ぶ場や外国人の先生から見た日本の文化の特徴を座学で受けることもあります。

また、染物などの伝統工芸の体験や、祇園祭を地域の人と一緒に作り上げるようなフィールド演習もあります。ゼミでは自分の興味のある京都文化について研究し、ひとつの冊子をつくりました。大学に入らなければ知る機会もなかったようなことをたくさん学ぶことができています。
クラブは茶道部に入り、四季を大切にする心や「おもてなし」と「しつらい」を身につけるために活動しています。春と秋、年に二度京都のお寺で開催するお茶会に向けて、日々一生懸命学んでいます。お茶会の当日は、着物を自分で着付けます。毎回とても気が引き締まります。

さらに、アルバイトも京都ならではの仕事をしています。京都を代表する和菓子の一つである八ツ橋の販売に携わっています。店舗は金閣寺の近くにあるため、たくさんの外国人や地方の人と触れ合うことができています。接客する上で、茶道で学んでいる「おもてなし」を意識して、お渡し用の袋を別に入れたり、コミュニケーションを取りながらその人に合った味を紹介したりしています。接客を通して、色々な発見があるのがとても楽しいです。

文化を知ると、その土地のことが好きになったり、旅行がもっと楽しくなったりします。
残された大学生活でもっともっとたくさんの経験をして、将来は観光に携わり、歴史や文化を伝えることができる仕事に就きたいです。そうして、多くの人に感動を提供できるような人になりたいと思います。

坂下 綾


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