
8.「星や天体に興味を持ってほしい」 理学部 3年次 阪本 麻裕さん

私の夢は、プラネタリウムの解説員になることです。 小学4年生のとき地元で毎年開催されている「親子で星をみる会」というイベントを知り、両親と一緒に参加したのが星の魅力を知るきっかけでした。 そこで星空観望を行い、「星座ってこんなにたくさんあるんだ」と衝撃を受けたのを覚えています。それまでは普段から星を意識して観ていたわけではありませんでしたが、イベントを通して「星のことをもっと知りたい」と思い、小学校卒業まで3年連続で参加しました。
そして私は、キャンパス内に「神山(こうやま)天文台」と呼ばれる天文台がある京都産業大学へ進学しました。入学後、同じ学部の友人から「神山天文台サポートチーム(愛称:神(かみ)サポ)」という学生団体があると教えてもらい、神サポの存在を知りました。神サポでは望遠鏡を扱う機会やお客さんの前で星について話せる機会がたくさんあることを知り、この団体に入りました。
神サポは、神山天文台の広報活動をしている学生プロジェクトチームで、主な活動は毎週土曜日の夜に一般のお客様向けに行っている「天体観望会」のサポートと、学内・学外のイベントの企画と実施です。その中で私は、宇宙旅行を疑似体験できるソフトを使った、宇宙の3D上映を担当していました。私の解説を聞いて、「分かりやすかったよ」「初めて知った、宇宙ってすごいね」と満足してくださるお客様が多く、とても嬉しかったです。

そしてプラネタリウムで解説する日、大学の理学部長が来てくださり、投影後には「声質が良いし聞き取りやすかったよ、(解説員に)むいてるね」と言ってくださったことが何よりも嬉しく、大きな自信につながりました。今はその夢に向かって、ただ解説するだけではなく分かりやすく伝える努力をしています。また、たくさんのプラネタリウムの解説を見聞きし、自分自身の知識の向上にも力を入れています。

阪本 麻裕