「空港を使うことも旅の楽しみになるように」外国語学部 英語学科 2年次 恒川 栞さん

2.「空港を使うことも旅の楽しみになるように」 外国語学部 英語学科 2年次 恒川 栞さん

私は元々英語が好きで、英語を活かして人の役に立てる職業に就けたら良いなと思っていました。そんな私が具体的な夢を持つようになったのは、高校の修学旅行でオーストラリアへ行ったのがきっかけです。その帰りのブリスベン空港で『グランドスタッフ』という職業に出会いました。チェックインのとき、担当してくれたオーストラリア人のグランドスタッフさんが私に、“Did you have fun in Australia? The happiest moment of working is when you return home with a smile.” (オーストラリアは楽しかったですか?私が、この職業に就いて一番よかったと思う瞬間は、お客様が笑顔で帰っていくときです。) と話してくれたんです。その言葉一つかけてもらったことで、旅行自体がより思い出深いものになりました。そのとき、こんな素敵な職業があるんだと、心を打たれました。

それからグランドスタッフについて調べ始めました。インターネットで調べたり、グランドスタッフをしている友人のお姉ちゃんに話を聞いたりしました。その中で、英語力が求められるということもあり、英語が専門的に学べる大学に進学することに決めました。入学してからは、英語だけを使って行われる授業や、ネイティブの発音に近づける発音クリニックの授業などを受けています。また、グランドスタッフやサービス業にとって大事なホスピタリティを学ぶ授業も受けています。その授業では、エアラインで働いていた先生が業界のことやおもてなしについて教えてくれます。

また、英語での接客を学ぶために、インバウンド向けのレストランでアルバイトをしています。外国人のお客様への接客は自己研鑽の連続で、言葉が上手く伝わらなくて心が折れそうな瞬間もたくさんあります。だけど、自分なりに諦めずに頑張って伝えて、それが伝わったお客様が「美味しい」と喜んでくれたときは、本当にうれしくて、やっててよかったと思えます。アルバイトでは、サービス業界の厳しさの裏にある楽しさを知りました。

日々の勉強とアルバイトを両立するのは、正直しんどい時もあります。だけど、グランドスタッフになるという夢があることで、乗り越えられるんです。こういった経験を通して今、私が思うことは、お客様のことを一番に考えられるようになりたいということです。空港には、夢や目標に挑戦する人、大切な人との旅行に行く人、大事な取引をしに行く人、親しい人の旅立ちを見送る人など、色々な思いを持つ人がいます。そんな人たちの背中を押したり、旅行に行く人にとって、空港を利用することも旅の楽しみの一つになるようなサービスを提供できるグランドスタッフになりたいです。

恒川 栞


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