フランス・ノルマンディ・ビジネススクール大学
文化学部 国際文化学科 青木 紀穂さん
留学種別:交換留学
留学先:フランス・ノルマンディ・ビジネススクール(カーン大学)
留学時の年次:2年次
留学期間:2010年8月〜2011年7月
留学アドバイザー:文化学部 織田年和 教授
出身高校:奈良県立橿原高等学校
留学のきっかけ
わたしは大学生のうちにたくさんの経験をしたかったので留学をしようと考えました。それと同時に自分の将来の夢を見つけるためにも、そとの世界に出て視野を広げようと考えていました。
留学先での生活
留学生活を有意義なものにするために、友達が一番大切だと思うので、内向的にならないように、誰とでも話せるように努力しました。多国籍なクラスだったので、異文化で育った人たちと意見を交換し、それぞれの考え方の違いや各国の現在の状況などを知ることができました。ニュースで知る知識と、実際にその国で育ってきた人たちの生の声は少し異なる部分があったように思います。わたしが日本で生きてきた20年間の間に、知らず知らずのうちに植え付けられた先入観はこの留学で何回も崩れましたし、そのフィルターがなくなってから見る世界の現状は、今までのように表面だけ見て考えることよりも、より深いところに視点を置いて考えられるようになったと思います。それは、多くの人と関わったおかげで、それぞれの国の国民性、文化、経済状況を少し身に着けられたからだと思います。
留学中、私は受験生のように毎日何時間も勉強することはできなかったので、自分がしんどくならない程度で勉強をして、授業は休まないように努めました。今振り返ってみると、休み時間のたびにクラスの友達と話していたことがフランス語に慣れるために一番簡単で楽しい方法だったように思います。また、語学学校ではなかなかフランス人と知り合う機会がなかったので、仲の良かったフランス人から交流を広げていき、友達になれたフランス人とfacebookでつながり、毎日、facebook上で生きたフランス語を見るように心がけていました。やはり、どこの国にいても人とのつながりは大切であることを学びました。その中で自分をどのように表現していくかを考えることに、わたしは大部分の時間を費やしていたように思います。
異文化体験を通じて学んだこと
フランス人と日本人の違いはたくさんあるのですが、一番印象に残ったことが、フランス人が自分の仕事に縛られていないことでした。個人が尊重され、日本と比べると自由に働いている人がたくさんいたように思います。そして、フランス人は自分の親、家族を大切にすることが小さいときから教えられていて家族と一緒に日々を楽しく過ごすことが重要視されているのだと知りました。現地で知り合った日本人の女性と、そういうところが日本人には足りないよね〜とよく話題にあがっていました。
わたしは留学中に本当に多くの人と知り合うことができて、その人たちと関わることで前より自分を知ることができました。誰にでも向き不向きがあると思いますが、そういった判断の仕方を学べたと同時に、無理をせず自分のペースで進むことが大事だということも学べました。今まで経験してきたことはすべて何らかの形で将来に活かせると思うので、これからも興味あることを積極的にしていきたいと思います。
これから留学する人たちへ
わたしは危険な目には会わなかったのですが、日本と比べれば外国は危ないことがはっきりしているので、都会では常に鞄に気を付けることと、なるべくそういったところを歩くときは、現地の友達と一緒に行動することを勧めます。
そして、この留学体験談を読んでいる人は、留学をきっかけに何かを変えたいと思っている人がいるかもしれません。そう考えるだけでもこれからを真剣に考えている人だと思うので素晴らしいと思います。しかし、これは私にも言えることなのですが、どの国にいても自分は自分なので、ただ留学を受動的に体験しても意味がないように思います。自ら考え、今までにしなかったことを行動にうつそうとする勢いが大切です。言葉だけの「留学経験」にはならないように、しっかり自分の軸をみつけて楽しんでほしいなと思います。
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