アメリカ・UCR(EBJプログラム派遣)

経営学部 経営学科 片山 広志さん

留学種別:派遣留学(EBJプログラム)
留学先:アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校
留学時の年次:3年次
留学期間:2011年4月〜7月
留学アドバイザー:経営学部 諏澤 吉彦准教授
出身高校:滋賀県立東大津高等学校

EBJ担当教員と

 外国人と楽しそうに会話をしていた友達を見て、かっこいいなと思ったこと。留学を考え始める最初のきっかけです。こんな些細なきっかけにより始まる留学生活が、自分にとって大きなターニングポイントになりました。

 私は留学以前に海外に出たことがありませんでした。TOEICでは600強の点数を持っていましたが、英語を会話のツールとして使った経験はゼロに近く、留学の準備期間、飛行機内、現地到着後もしばらくは不安に押しつぶされそうでした。実際のところ現地到着当初は、四か月という留学期間を長く感じたり、早く日本に戻りたい等といったネガティブな想像力を働かせることが多々ありました。それでも、ホストファミリーやクラスメイト、現地スタッフ達の協力を得て、次第に生活にも慣れていくことができました。一ヶ月が経った頃には英語も耳に入ってくるようになり、友達もたくさんできました。生活に慣れてくると、日本国内にいては知り得ない事柄を毎日のように見出したり、単純に「楽しい、来てよかった。」と感じる瞬間が増えていきました。

 英語は月日が経つにつれて順調に伸びていったように感じます。周囲の人たちはもちろん日本語を理解することが出来ず、英語で意思疎通をはからなければなりません。それでもお互いが言いたいこと、言っていることは次第に理解できるようになりますし、クラスで意見を求められた時にも、自分の考えを表現できるようになります。そういった英語の伸びを実感する為にも、何より生活を充実させる為にも、常に意識をしておくべきことがあります。日本語を使わないこと。EBJプログラムは十人前後から成るチームでの留学となります。その上留学先となるUCR Extensionには多くの日本人学生が留学をしにきています。日本語を使うチャンスはいくらでもあります。その環境に甘んじてしまわないこと。英語を伸ばす上での大きな鍵です。極端にいうと、日本人とは関わらない、もしくは、日本人同士でも英語で会話をするといった方法を取る必要があります。これからEBJプログラムへ参加することを考えている方には、初めからそういったスタンスで留学に臨むことをお勧めします。4か月は驚くほど短い期間です。

 留学といえども、何もずっと勉強ばかりしている訳ではありません。クラスメイトとパーティに参加したり、旅行に出かけたりと、楽しいイベントも盛りだくさんです。大学からLAまでの距離が近く、ハリウッド通りを闊歩することもできます。カリフォルニアのディズニーランドと日本のものを比べてみても良いかもしれません。楽しみ方はそれぞれです。

 何よりも強調したいことは、4か月という期間の短さです。この期間をいかに充実させるか、無駄にしないかは各々の目的意識に大きく関係していきます。確固たるものがあれば最高ですが、曖昧なものでも問題ありません。大きな軸としてそれを持っていれば、留学中にもたくさんの新たな気付きに出会うことが出来ると考えていますし、私は実際に日々の生活の中でたくさんの新たな気付きを感じてきました。毎日のように新しい考え方を取り入れることが出来る面白さも留学の魅力の一つです。特にUCRでは数多くの国から留学生が集まる分、様々な文化に触れることとなります。日本人としての良い部分や多文化の学ぶべき部分を新たな考え方として捉えることで、自分の視野を広げることに繋げることができました。

 私がこの留学プログラムを通して得た物事。それは英語力、友達、新たな考え方、自信。大きく分けてこの4つを挙げることができます。TOEIC800点という当初の目的を達成することは出来ませんでしたが、大きな飛躍をすることが出来たと考えています。再度目標を800点に設定し、語学学習を継続させていきます。アメリカだけでなく、世界中に友達ができました。インターネットが発達した現在、世界中の友達と気軽に近況報告や雑談等を楽しむことが出来ています。今までの常識に捉われないようになりました。既存のルールに従事するのではなく、自分の考えや発想を膨らませるようになりました。世界を見て、自分と向き合って、現在の自分と将来の可能性を考えるようになりました。これが大きな自分への自信へと繋がりました。

 私は現在大学三回生で、これから就職活動が本格化していきます。上記の経験や気付きを活かして、英語、または世界というキーワードを元に、将来設計をしていきたいと考えています。もし今、留学を考えているのであれば、是非とも挑戦して欲しいと思います。留学生活には楽しいこと、辛いことの両サイドが少なからず存在します。それらを経験して日本に帰国した時、自分がいかに変わっているかを実感して下さい。得られるものはたくさんあるはずです。


  • ディズニーランドにて

  • Readingのクラスにて
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