ドイツ・グライフスヴァルト大学

外国語学部ドイツ語学科 松木 亜里紗さん

留学種別:交換留学
留学先:ドイツ・グライフスヴァルト大学
留学時の学年:3年次
留学期間:2010年3月〜2011年1月
留学アドバイザー:外国語学部 生田眞人教授
出身高校:嶺南学園 敦賀気比高等学校

親友シンとWelcome Party にて

 Hello, ich habe die Nachrichte gelesen, 8.8 Grad Erdbeben in Japan, seid ihr beide alles gut? hoffe euch und Familie 平安

 これは東北の地震が起きた当日、親友が心配して私に送ってくれたメールです。地震が起きたとき、私は就職活動で東京にいました。交通網が麻痺して帰れず、余震の続く東京で一人不安ななか、このメールに私はとても励まされました。それから一週間たった今でも、ドイツの友人達から、自国のことのように日本の被害に心を痛め、気にかけてくれるメールが届きます。留学生活で得た一番価値あるものは、こうした友人達との絆だと私は思っています。

 入学した当初から、ドイツ語学科に入ったからには、一度は在学中にドイツに留学して学んだことを現地で活かしてみたいと考えていました。海外生活はおろか一人暮らしさえした経験がなかったため、異国の地でひとりやっていけるだろうか、学校やビザの手続きは大変なんだろうかと、留学が決まってから出国までの間は不安に思うこともたくさんありましたが、留学してみるとそれらは大した問題ではありませんでした。分らない時は聞き、困った時は相談できる友人がいつもそばにいてくれたからです。

 私の通った大学は、ドイツ語のクラスが少人数で、すぐにクラスメイトと打ち解けることができました。みんなで大学の企画するツアーに参加したり、それぞれの自国の料理を作ってパーティーをしたり。多国籍なクラスだったので、ドイツにいながらにしていろいろな国の文化を知ることができました。毎週末のように何かしていたので、週末を退屈に過ごすということがなかったです。また、大学に日本語学科がなく、日本人も私と一緒にいった先輩の2人しかいない町でしたが、それでも日本語を学びたいという中国人や日本でインターンシップをしたいというドイツ人に出会い、私が日本語を教えるかわりにドイツ語を教えてもらったりもしました。こうして異文化に接するなかで感じたのは、自分とは全く違った環境で過ごしてきた人の思いも寄らない考え・価値観を知る面白さ、そういった人とも共感し分りあえることの嬉しさです。そして日本の良さを改めて実感し、日本人であることを誇りに思うこともありました。留学を通して得たこうした感情は、日本にいたら知りえなかったと思います。

 頭だけで理解したことよりも、自分の目で見、耳で聞き、肌で感じ感じたことの方が、ときにはずっと心に沁みてきます。もしあなたが海外生活に不安を持ち、留学を迷っているなら、難しく考えずにまず飛び込んでみてください。考えるだけでは見えてこなかったことが、いっぱいあるはず。きっと何か得るものがあると思います。


  • クラスメイトとハロウィンの仮装

  • いつものメンバーでポーランド料理を囲んで
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