中国・中国伝媒大学

外国語学部 中国語学科 村田かおりさん

留学種別:認定留学
留学先:中国・中国伝媒大学
留学時の学年:3年次
留学期間:2009年2月〜12月
留学アドバイザー:外国語学部 関光世准教授
出身高校:滋賀県立守山高等学校
現在の語学スコア:HSK7級

きゅうさいこうで

九寨きゅうさいこうで

 わたしが1年留学をしようと思ったきっかけは、自分の周りの環境に多くの“中国”があったからです。授業、バイト先、友達など、もっと話せるようになりたいという意欲が3年生になるまでにすごく高まっていたからです。北京を選んだ理由は標準の発音と首都での生活を1度経験してみたかったからです。

  留学先での生活は、わたしにとって一生忘れられないような深く濃い一年間でした。わたしは友達の勧誘でソフトボール部に入り、そこで仲間と呼べる友達がたくさんできました。留学生は1人だけだったものの、寂しいなどの感情はでてこず、楽しくて仕様がなかったです。自然と少数民族出身のチームメイトが多かったので、たくさんの方言に触れ、部活内では笑いが絶えませんでした。5・6月の北京市での大会では全国大会出場は逃したものの、5位という結果を残すことができ皆で喜びをわかちあいました。部活での生活は話し出すときりがありません。私はここで、一生の友達にも出会えました。

 夏には1ヶ月ほど大陸の旅に出ました。友達の家を転々としたり、30時間ほどの列車に揺られたり、価値観というものが大きく変る旅でした。そして、世界の広さを感じました。中国は非常に大きな大陸です。まだまだ知らないものが各地にたくさんあります。

 苦労したことは、おなかが弱くなったことです。日本にいるころ特に好き嫌いなく食べることができていたのに、刺激が強いものと洋食系が苦手になりました。胃腸炎になったときは本当に辛かったです。一緒に暮らしたルームメイトはトルコ、韓国、インドネシアの人たちでした。相互理解をしようとする子とはとても暮らしやすいし、自分の意見を強くもっている子とは少しもめたりもします。中には生活習慣の違いで部屋を離れた子もいました。そんなとき、頭ではわかっていてもすごく切ない思いをしたのを覚えています。

 HSKには3度参加させてもらい、結果は7級で終わりました。わたしは友達との交流のために語学を学ぶのは好きなのですが、試験のためにとなるといつも気が抜けていたようにおもいます。改めてそれを感じ改善していきたいと思っています。

 これから留学を考えている方へ、「留学に成功と失敗はないのではないかなぁ」とわたしは思っています。違う国の文化に触れるだけでもそれは、自分の価値観・世界観を広げることにつながっているのではないでしょうか。日本は小さな島国です。この国で当たり前なことがよその国ではタブーだったり、驚きであたりすることもあるのです。この衝撃がおもしろいと思える人には、わたしは「留学してみてもいいんとちがう?」と声をかけることができます。わたしがこの留学で得たものの1番は友達、そして固かった考え方が柔軟になったことではないかな、と思っています。夢はこの留学を留学だけで終わらせず、現地でお世話になった方や友達へ恩返しができるようになりたいです。当たり前なことなのですが、意識していないと、自分のことで精一杯になり住んでいる場所が違うと意思疎通が少なくなり交流も減ってしまいます。わたしはこの留学で中国語の美しさを知りました。帰国し、日本で暮らしていても、この語学だけはなくさないよう大事にしていきたいと思っています。

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