オーストラリア・ニューイングランド大学(認定)

文化学部 国際文化学科 成本 真央 さん

留学種別:認定留学
留学先:オーストラリア・ ニューイングランド大学
留学時の学年:2年次
留学期間:2008年3月〜6月
留学アドバイザー:文化学部 井尻 香代子 教授
出身高校:兵庫県立鈴蘭台高等学校

中国人のクラスメートと(左が本人)

 はじめに、私が認定留学を選んだのは行きたい場所や大学などを自分で決めることができるという利点からです。私は高校時代に約1か月間ニュージーランドの語学学校へ通った経験があったのですが、日本人ばかりだったことと、1か月という短い期間であったため英語に興味をもっただけで終わってしまいました。この経験により、今回の留学では日本人がほとんどいない環境に自分の身を置くことで、自分の語学力やより貴重な経験ができると思い、オーストラリアの田舎町を選びました。

 私が通った学校には日本人がほとんどおらず、中国やサウジアラビア、タイなどからの学生が多かったです。また大学に付属している学校であったため、現地の学生と関わる機会もたくさん持てました。授業はグラマーやライティングは比較的簡単ですが、リーディング、スピーキングはとてもためになりました。日本人は文法ばかり勉強しがちなので、スピーキング力とリスニング力を自然と伸ばすことができる点は海外で過ごすことの大きなメリットであると思います。

 また、私にとってはサウジアラビア人に出会ったのは初めての経験であったため、新しい文化や人々の考え方に触れることができたのは貴重な体験でした。考え方の違いから何度も喧嘩をしてしまいましたが、多文化を実感し、認め合うことを学びました。

 特に、私はタイ人の友達がたくさんでき、タイ人のコミュニティーの中に一人日本人としてまじっていました。彼らとは学校だけではなく休日なども一緒に過ごしたり、旅行に行ったりもしました。

 生活面では、私は初めの2か月ホームステイをしていました。私のホストファミリーはとても良い方で休日には、友達の家に連れて行ってくれました。また近くの街でお祭りなどがあると必ず連れて行って楽しませてくださりました。特にホストママとは、親密な悩みを相談しあう仲にまでなり、友達のような信頼関係を築くことができました。また日本文化に興味を持っておられたので日本食を作ったり、日本の伝統的な行事について話をしたりもしました。

 私はより現地の友達を作りたいと思いホームステイのあと、大学の寮に移りました。寮ではほとんどの学生がネイティブのオーストラリア人であったため留学生だからといって特別扱いされるわけでもなく、話をしていても本当に会話が早くて理解できない時も多々あり少し苦労しました。

仮装パーティの様子
大学寮では毎週
なにかしらのパーティーがあった

留学中のクラスメートたち

 しかし、どの寮生もとてもフレンドリーでご飯を一緒に食べたり、遊びにいったりしました。また、寮では毎週のように仮装パーティーなどのイベントがあり、現地の学生の雰囲気を感じることができ、日本ではあまり体験できないことだったのでとても楽しかったです。

 私はこの留学経験を通して、改めて、自分が日本人であるということ、また、多文化社会で生活するなかで、日本人と他民族との違いを実感しました。日本人であることに誇りを持つようになったと同時に、異文化への興味も増しました。日本にいるだけではなかなか体験できないことや、自分の全く知らない世界を見ることで、自分の知らない新しい物や場所、人への興味がより一層増し、自分の将来にも繋げることができたように感じます。

 私は現在、某航空会社で、客室乗務員として働いています。この仕事を選んだ理由は、留学経験から感じたことや学んだことから、世界中の人々と交流し自分の知らない世界を見ることで、自分の視野を更に広げることができると考えたからです。

 現在私が勤務している航空会社には、現在約94カ国からのキャビンクルーが働いています。まだまだ始めたばかりなので至らない所もあり、苦労をすることも多いですが、毎回のフライトで、世界中の国からの人々と出会い、仕事をするという環境にとても幸せを感じています。

これから留学される方々へ

留学中のクラスメートと一緒に
コース修了のパーティにて

 留学をする際、英語を向上させるという目標はもちろんですが、なにか他の目的を持って行っていただきたいです。私が留学生活で学んだことは英語以外の事柄が多いです。TOEICの点数を上げたいだけならば日本でも頑張れます。(特に大学の特別英語の授業がオススメです)日本を一歩踏み出せば自分の知らない世界をたくさん発見することができ、日本の文化の魅力を実感したり、異文化への興味が湧いたりと学生生活も何倍も充実したものにできると思います。今、学生で時間のある間に、出来る限り自分の時間を大切にしながら過ごしていただきたいです。

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