アイスランド・アイスランド大学(交換留学)

外国語学部 英米語学科 米田春乃さん

留学種別:交換留学
留学先:アイスランド・アイスランド大学
留学時の年次:3年次
留学期間:2014年8月〜2015年5月
担当留学アドバイザー:ギリス フルタカ アマンダ ジョアン 教授
出身高校:奈良県立郡山高校

留学のきっかけ

 高校生の時から英語が好きで、留学に対して憧れを抱いていました。大学に入ったら、絶対に1年間の海外留学をしてやる!という思いで、京都産業大学の外国語学部英米語学科に入学しました。

  大学では特に、アメリカやイギリスなど英語圏の文化について学ぶことが多かったために、自然と英語圏への留学に心が傾いていきました。そして、2年次の時にカナダへの交換留学に申し込んだのですが、自分の留学への目的の浅はかさによりあっさり落選してしまいました。その時に、自分は留学で本当に何をしたいのかしっかりと考えるようになりました。すると、自分は英語だけを勉強するのが目的ではなくて、大学の学部に入って興味のある学問について勉強したいとも思うようになりました。その分、日本にいる間にできるだけ英語力をつけておきたいと思い、2年次から3年次にかけて、より一層勉強に励みました。ちょうどその時、アメリカに1ヶ月ほどホームステイをする機会を与えていただき、英語の勉強に対する意欲も増しました。アイスランド大学に決めた理由は、北欧の教育制度について興味があり、教育学部で勉強したいと思ったのが第一の理由で、留学先としてはユニークな国かも…と我ながら思い、好奇心もだんだんと膨らんでいきました。そしてアイスランドについて調べていくうちに、その国の魅力に虜になっていきました。勉学以外でも素敵な経験ができそう…!と直感しました。実際アイスランドに留学していた先輩の話を聞いたり、留学アドバイザーのアマンダ先生にもアイスランドは私に似合っていると勧められたので、最終的にアイスランドに決めました。

留学生活全般

アイスランド語講座

 大学の授業が始まる前に、ísafjörðurというアイスランドの北西にあたるところで8月の3週間、アイスランド語講座を受講しました。アイスランドに住むにあたって、現地の言葉を少しでも習得しておきたいと思ったので受講を決めました。アイスランド語は、思っていたよりもはるかに難しく(世界一習得するのが難しい言語とも言われています)、また授業は英語で行われたのですが、外国語を英語で学ぶということにも慣れていなかったのでかなり苦戦しました。何度も諦めかけたのですが、最後の試験で合格した時の達成感はなかなかのものでした。諦めずに最後までやりきって良かったと思いました。

 この講座では、50人ほどの留学生と、3週間泊まり込みで一緒に生活したので、そこで友達もたくさんできました。ヨーロッパ圏からの留学生がほとんどで、自然と英語を話す環境ができていたので良かったと思います。月〜金曜日の授業時間以外は、自由時間も多く、週末にはハイキングや乗馬など、さまざまなアクティビティーに参加することもでき、充実した3週間になりました。講座が終わりReykjavíkに戻った後も、講座でできた友達と遊ぶ事が多かったです。このアイスランド語講座に参加したことで、留学生と交流する機会ができ、基本的なアイスランド語も習得することができたので、いいスタートになったと思います。

アイスランドでの生活

 アイスランドでの生活は、本当にゆったりとした時間の流れを感じることができます。人々も穏やかで、親切な人が多く(アイスランド人と日本人の性格は、似ているところが多いそうです)、住みやすい国だなと実感しました。なので、アイスランド滞在中にストレスを感じたことはほとんどありませんでした。

 授業もそれほど忙しくなかったので、暇な時には友達とカフェでお茶をしたり、温水プールへ行ったり、編み物をするなど、ゆったりとした自由時間を過ごすこともできました。アイスランド大学が、留学生向けにデイトリップやパーティなど、イベントを企画してくれることも多く、それにも積極的に参加しました。また、Reykjavikは小さいながらも首都なので、国際映画祭(RIFF)や音楽フェス(Iceland Airwaves)など、文化的な行事にも参加することができました。特に不自由なく、充実した生活を送ることができました。

楽しかったこと

 Japan Festivalが最も印象に残っています。Japan Festivalとは、日本の文化を伝えるために、アイスランド大学の日本語学科と日本大使館が中心となって毎年開催しているイベントです。お寿司を提供したり、コスプレショー、着物ファッションショー、バンド演奏、ゲームコーナー、漫画喫茶など、伝統的な文化から現代のポップカルチャーまで、日本の文化を体験出来るイベントになっています。日本語学科に所属している生徒と、私のような日本から来た留学生が中心となって、企画や準備をしました。私は、高校生の時にバンドでギターを弾いていたこともあり、音楽グループに参加しました。イベントの何ヶ月も前からみなで集まり企画を立て、バンド練習をするなど、文化祭のような雰囲気でとても楽しかったです。イベント当日には、予想していたよりも多くのお客さんが来てくれて、イベントも大成功を収めました。

 Japan Festivalは、私の中で、日本について改めて考えさせられるいい機会になりました。こんなにも日本の文化は世界中で人気があるんだと誇りに思ったと同時に、もっと自分の国について知る必要があるし伝えていきたいと思うようにもなりました。

 また、このJapan Festivalは、日本語学科の生徒たちと仲を深めるいいきっかけにもなりました。

現在の語学力スコア

 今持っている最高のスコアは3年次に取得したときのTOEFL 550点です。

これから留学される方へのメッセージ

 何事にも恐れず挑戦してみてください。もちろん楽しいこともたくさんあるし、時には辛く苦しいこともあると思いますが、必ず成長の糧となるはずです。留学で得た経験は、一生モノの宝物になると私は留学から帰ってきて実感しています。精一杯楽しんでください!!!

留学したことで学べたこと・得たもの

 留学したことで、アイスランド人だけでなく、多国籍な友達ができました。異文化交流を通して、彼らから新しい考え方や価値観の違いを教わり、自分の視野も広がりました。また、彼らと交流することで、相手に伝えることの難しさも感じました。日本では言葉で言わなくても感じ取ってもらうことは多いですが、海外では通用しないこともよくわかりました。

 自分自身に対する変化も留学の成果のひとつです。留学中は、”やればできる”と思ったことも多く、自分からいろいろなことに挑戦しました。結果的に自信がつき、自発的に行動できるようになりました。人生観も留学に行く前とは変わったように思います。

 また、今まで当たり前だと思っていた自国の文化を客観的にみることができ、日本について新しく発見することも多かったです。

今後の進路や夢、これから取り組もうと思っていること等についてなど

 これからも語学力を伸ばしていきたいので、英語の勉強を続け、積極的に国際交流に参加するなどして英語を使っていきたいです。また、大学で専攻していた分野で、特に子どもへの英語教育に興味を持ったので、教育関連への就職も視野に入れています。


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