アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校(派遣)

経済学部 経済学科 M田 奨太さん

留学種別:派遣留学(EBJプログラム)
留学先:アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校
留学時の年次:3年次
留学期間:2014年4月〜7月
担当留学アドバイザー:大坂 仁 教授
出身高校:兵庫県立津名高等学校

 私が留学に行こうと思ったきっかけは、高校の時に通っていた塾の先生の話を聞いたためである。その先生は、よく外国を訪れたりしており、「外国の生活を一度体験するか、しないかで、考え方や視野が大きく変わる。だから学生時代に一度は留学などで海外での生活を体験するべきだ」と言ってくれた。そのあと「百年前の人々は海外に行くことも、そこで学ぶことも難しかった。今では、技術の発達や制度の整備によって、昔より遥かに行いやすくなった。このチャンスを利用しないのは勿体ない」という言葉で、私に留学を行く決心をさせた。

 私のホームステイファミリーは、日本文化に理解があったため、日本専門店に連れていってもらい、日本食もふるまってもらった。そのため、生活面で不満な面はなかった。英語が使えないとコミュニケーションをとることができないので、英語ができない私は友人を沢山は作れなかった。そのため、英語はある程度しゃべれることが望ましい。だが、そんな私でも親しい友人を数人作ることもできた。その友人の自宅に呼ばれたり、一緒にご飯を食べたりした。それが留学中のもっとも楽しい思い出の一つである。

 英語のスコアは低かったが、しかし、それでも、アメリカではなんとか生活できた。英語が苦手だから留学はやめておこう、と考えている人は、たしかに苦労すると思うが、それでも生活していける。だから、留学に行くべきである。

 これから留学される方に出来るアドバイスはあまりないが、やはり留学に行く国の語学の勉強はしっかりしておくべきであろう。これをするか、しないかで、留学でする苦労が断然ちがってくると思う。あと、英語をしゃべれる、しゃべれないに限らず、外出の機会があれば、どんなイベントでも参加するべきである。どんなつまらない、興味がないイベントでも、新たな発見や出会いがあるかもしれないからだ。私が親しくなった友人もこのようなイベントで出会った。あと、最初の頃の休日などは暇になると思うので、何か暇つぶしできるものを持って行くべきであろう。この暇な時間をつかって勉強すれば、結構勉強できると思うので、オススメである。

 今回の留学で学べたことは、日本とアメリカの文化や気候などのちがい、この違いによって、マーケティング方法を替えていかなければいけないことである。あと、私の興味を引いたのが、アメリカの中間組織の役割である。たとえばアメリカ人の多くは、キリスト教徒であり、休日は必ず教会に訪れる。そこでキリスト教同士で会話など、コミュニケーションをとりあう。私のホームステイファミリーは仏教徒であったが、そこでも同じようなことを行っていた。このような団体の存在によって人々が孤立することを防いでいた。また、宗教ごとに教義、つまり共同善があり、それによって人々の内部に規律を作りあげる。ここでは、宗教を例にあげたが、アメリカには、このような中間組織が沢山あり、これらが人々の孤立を防ぎ、人間内部の規律を作り上げる効果がある。近年、日本ではモラルの低下、人々の孤立が問題になっている。文化や歴史の違いはあるが、この中間組織の役割こそが、今後の日本に役立つのではないかと思う。

 今後は、これらの中間組織の役割を調べて行きたいと思う。また、学んだことを実践していくこと、そこから新しい発見や問題点を見つけること、「知行同一」の精神を持ち、物事を完全に理解することが、私の課題である。


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