カナダ・アルゴマ大学

外国語学部 英米語学科 尾ア 加奈 さん

留学種別:交換留学
留学先:カナダ・アルゴマ大学
留学時の年次:2年次
留学期間:2012年9月〜2013年6月
留学アドバイザー:外国語学部 ギリス フルタカ アマンダ ジョアン 准教授
出身高校:三重県立木本高等学校

 この長期留学は私の高校生のときからの夢でした。高校1年生の夏に初めてアメリカのカリフォルニアで2週間のホームステイを体験しました。そのとき初めての海外で見る物全て、また感じるもの全てに感動したことを今でもしっかりと覚えています。それがきっかけとなって将来は長期留学をしたいと思うようになりました。そこで大学に入学してからは留学のセミナーに何度も足を運び、色々な人の話を聞きました。そして自分の長期留学に対する気持ちを確かめるために大学1回生の最後に1ヶ月のオーストラリアへの短期語学留学に参加しました。このとき一緒に行ったメンバー全員でこの期間中は英語だけ使おうと決めて過ごしたおかげで、もっと英語を上達させたい、またもっと海外での生活をしたいと思い、長期留学へ対する気持ちがさらに強くなりました。それからすぐに長期留学へむけての準備がはじまりました。特にIELTSのスコアを取るため勉強に励みました。その甲斐あってカナダに到着してすぐでも自分が予想していたより英語が聞き取れ、また話すことができました。

 授業については最初の学期はESL、そして2学期からは社会学と人類学、そして英語のライティングの授業をとっていました。ESLの授業は日本人が多く、最初、英語を学びに来たのだから日本人とは関わらないほうがいいと思っていた私はとまどいましたが、同じ文化をもつ友達は本当に貴重で心の支えになりました。日本人の友達がいたからこそホームシックにもならずに済んだし、色々な経験をすることもできました。また2学期目からの英語の授業はインターナショナル向けがあったのですが、せっかくカナダに来たのだから現地学生と同じ授業を受けたいと思い、先生にお願いして現地学生向けのものを取らせてもらいました。しかし現地学生の中に留学生の私一人が参加するのは思っていたよりも辛く、その授業が本当に嫌に思うときが何度もありました。そんなとき課題で出たエッセイを他の生徒と交換して添削する時間があり、私が誰にも声をかけられずに悩んでいると担当の先生が「あの子が君を助けたがっているよ。声をかけてごらん。」と言ってくれました。私は緊張しながらもそのカナダ人の女の子に添削を頼むと、その子は快く引き受けてくれ、とても丁寧に私のエッセイをみてくれました。そして最後に「いつでも言ってね。」と言ってくれました。そのときに自分から一歩踏み出すことの大切さと、周りの人々の優しさを強く感じました。それからはもう自分だけが留学生だからといって躊躇することはなくなり、周りの生徒へ助けを求めることが多くなりました。その度にみんな快く私を手伝ってくれました。

 学校生活においては、このアルゴマ大学はインターナショナルの生徒が多いため、インターナショナル向けのイベントや異文化を体験できるイベントが多くあり、私はそのほとんど全てに参加しました(野外映画鑑賞、新入生歓迎イベント、スキー、スケート、アイスホッケー観戦、ハロウィンパーティーなど)。これらのイベントに参加したおかげで色々な国の人と仲良くなれました。アルゴマ大学は小さな大学ですが、そのため他の生徒や先生方と仲良くなれたし、とても学びやすい環境だったと思います。仲良くなった友達に寮でのパーティーに誘ってもらったり、また仲が良かった先生の家でみんなでパーティーをしたりしました。小さな大学だからこそできたとても貴重な体験だったと思います。

 また、私はずっとホームステイだったのですが、このホストファミリーがとてもいい人たちで、本当に親切で本当に楽しい家族でした。私に色々な経験をさせてくれ、本当の家族のように接してくれました。このステイ先には私ともう一人留学生がいて、最初の学期は中国人の女の子で2学期目からはブラジル人の女の子が私のルームメイトでした。特にブラジル人のルームメイトとはとても気が合い、一緒に買い物に行ったり、映画を見に行ったり、ホッケーの試合を見に行ったりしました。私が悩んでいるときは相談に乗ってくれ、また彼女がなにか悩み事があると私に話をしてくれました。姉のいない私にとって彼女は私の本当の姉のような、とてもいい友達になりました。将来は彼女と彼女の家族に会いにブラジルへ行くと約束しました。

 この10ヶ月は私のいままでの人生のなかで最も充実し、また最も多くのことを学んだ10ヶ月となりました。家族、先生方、友達の支えがあったからこそできた経験です。この留学を通して改めて人との出会い・関わりの大切さ、また周りの人々のありがたさを学びました。自分とは異なる国籍・文化をもつ友達がたくさんできたことで、自分自身の視野が広がり、また国や文化で人を判断することは間違いだと実感しました。留学は今まで出会う機会が無かった人たちと出会うことのできるとても貴重な機会です。この留学で学んだこと、得たことを大切にし、新しい夢に向かって頑張っていこうと思います。留学アドバイザーのアマンダ先生、西村康子先生、国際交流センターの皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。


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