ディズニー国際インターンシッププログラム・Interlinkコース

法学部 法律学科 男子 I.Sさん

留学先:アメリカ・ディズニー国際インターンシップ
(ノースカロライナ大学グリーンズボロー校での授業+ディズニーワールドでのインターンシップ)
留学時の学年:4年次(1年休学)
留学期間:2007年10月〜2008年9月

 私は2007年10月から08年8月までの約一年間に及び留学をしておりました。最初の2ヶ月間を、歴史的な重みを感じさせ、空が青々とし綺麗な町であり、世界有数のタバコの産地でもあるアメリカノースカロライナ州の語学学校で、そして7ヶ月間を、プラスティックシティといわれる世界一のテーマパーク集合タウンであり、中南米出身者が多数在住し、スペイン語のほうが主流ではないかと感じさせる、蒸し暑いフロリダ州オーランドに位置するディズニーワールドでインターンシップをして過ごしました。

留学のきっかけ

 このプログラムを知った際、私はちょうど9ヶ月間の語学留学を終え、4年生なろうかという頃であり、就職活動をしている時期でした。留学経験者によくある傾向として2つのタイプに分別されることがあります。逆カルチャーショックを受けるタイプ。つまりは、留学先での価値観で日本を捉えてしまい、日本になじめなくなる傾向。もう一方は、日本大好きになるタイプ。日本が一番いい、もう海外はゴメンという感じでしょうか。当時の私はまさに前者のそれでした。ただ語学留学という形態には興味がなく、次のステップとして仕事でと考えていました。そのため、インターンシップ、そして給与が頂けるという点に魅力を持ったことが参加理由の半分を占めます。
 その他の理由としては、数点あります。低リスクで留学のような長期の時間を費やす何かをすることは、学生の間に限られたものであり、特権でもあると考えていたこと。また、外国で働くという経験は当然のことながら、このプログラムは世界各国から学生が集まるという特性を持ち合わせているので、様々な国の人と働き、交流を可能にする点で、魅力的に映ったこと。そして、今後将来を考えた際、これは非常に有意義な経験になるだろうと考え、一年卒業を遅らせる価値を十二分に感じましたし、将来のヴィジョン(なぜ海外なのか、そこで何がしたいのかなど)を突き詰めて考える必要を感じていましたので、働くことで見えてくると考えたのも理由としてあります。

ディズニーで

 私は飲食業に従事し、ALL STAR RESORT MUSICという10軒ほどのホテルに滞在するゲストに食事を提供するためにつくられた、ホテルに隣接するビルのFOOD COURTで勤務していました。簡単に言えば、私は働いたことはないですが、マクドナルドでする仕事全般に近いものだと思います。同僚はアメリカ人(プエルトリコ出身者が半数以上含む)が一番多く次に、ハイチ人そして、中南米、カリブ海諸国出身者が多数を占めていました。時折、私と同じ立場のインターン参加者がちらほらとアメリカ、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、ウクライナ、セルビア、フランス、ペルー等から来ました。また、時期によってそれぞれ異なりましたが、中国、タイ、ジャマイカから職場の人種構成を変える程、大量に入ってくる時期がありました。今更ながら国際色豊かな環境にいたのだなと思います。職場の言語は英語とスペイン語でした。というのも、プエルトリコはハワイのようにアメリカの一部のため彼らはアメリカ国籍保持したアメリカ人ではあるものの、彼らは自らをプエルトリコ人と言いますし、スペイン語が主言語であります。そのため、同僚の6割は主言語としてスペイン語を喋っていたような気がします。その点から、スペイン語を学ばれている方にも充実した留学の機会になると思いました。

プログラムを通じて学んだこと

 自分がインターン終了後も、この仕事を続けて行くのかという視点で、インターンシップを過ごす中で、将来のプランにとって重要なことを多く学びました。まずはどのような仕事をしていきたいかということ。そして生活する、働く場所よりも自分が何年たってもやりがいを感じると思うことを仕事にするほうが重要であること。また、日本も海外のひとつだなと感じるようになり、どこで働くか英語を使うかといったことはさほど重要ではないと学んだこと。そのため、今は前述した2タイプにも属さない穏やかな心境です。日本にもどこの国にも良いとこもあれば悪いところもある、それだけです。

今後

8月の終わりに帰国後、すぐに就職活動をしました。この時期は厳しいとは思っていましたがどうにかなるという気持ちで、この時期を帰国時期にしていました。しかし、想像以上に厳しい印象を受けました。なぜなら、大変失礼ですが、採用活動を継続しているある一定の水準を満たした企業というのは少なく、採用人数も数人といった具合でした。それでも、幸い、高い技術力を保持し、日本海外ともにシェア1位を持つ精密機器メーカーの海外営業職で内定を得ることができました。うまく言えないですが、運良く拾われた理由は、やりたいことを悔いが残らないように気が済むまでやったことが大きかったと思います。悔いを残すと、それは肥大化していきますし、自分の考え方と行動の結果が異なると、矛盾を産み就職活動などでは逆効果のような気がしました。なので、留学に限らず、やりたいと思ったら、気が済むまでやるのが学生らしくて良いと思います。

終わりに。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。誤解なく伝われば良いのですが考えを簡潔にまとめることは難しいですね。体験談を書くことで、文章で表現することの難しさを知る機会となりました。私はもう卒業しますが、何か質問があれば、卒業後でも気軽に連絡ください。

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