アメリカ・UCR(EBJプログラム派遣)
経済学部経済学科 正木 彩香さん
留学種別:派遣留学(EBJプログラム)
留学先:アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校
留学時の学年:3年次
留学期間:2008年3月〜6月
留学アドバイザー:田中寧先生
出身高校:大阪府立清水谷高等学校
留学体験記
私は2008年3月よりEBJ派遣留学プログラムでアメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校に留学しました。私は以前から海外に興味があり、高校時代にも2週間の語学研修でオーストラリアに行きました。しかし当時は全くと言っていいほど英語も話せず、ただ観光だけして終わったような印象でした。そのためいつか改めて留学したいという思いがあり、思い切ってプログラムに応募しました。
アメリカに着いたとき、周りの人の言っていることが何もわからない状態でした。しかも私は耳が聞こえないのに、どうやって乗り切っていけばいいのかという不安で押し潰されそうでした。英語があまりわからず、思ったことがなかなか言えないという状況で、コミュニケーションの難しさに悩みました。しかし学校でクラスメートや先生たちに助けてもらい、学校生活を送ることができました。学校の中では様々な国の留学生たちと出会い、お互いの文化の違いに驚きながらも交流を深めていくことができました。学外でも積極的に自分の興味分野についてアピールすることで多くの人を紹介してもらい、仲良くなることができました。またホストファミリーは家族同様に私を受け入れてくれ、とてもよくしてもらいました。時にはケンカもしましたが、家でパーティをしたり、小旅行へ行ったりと楽しい時間を過ごすことができました。
またEBJプログラムでは普通の派遣留学ではなかなか見ることのない場所(ギター工場や裁判所など)を訪問するフィールドワークがありました。この期間中は課題もたくさんありしんどい時期でしたが、実際に自分の目で日本とアメリカとの違いというものをいろいろと見ることができ、貴重な経験となりました。
EBJプログラム終了後には、ワシントンDCにある大学で約1か月のサマープログラムに参加しました。ここでは全米各地から集まった大学生たちの中、留学生は私一人という状況でした。最初は皆が私をアメリカ人として見る中での学校生活は厳しいものがありましたが、ここでも多くの人たちの助けによって無事に終了することができました。同じアメリカの中でもさまざまな文化があることを友人たちとの交流で知ることができました。
この留学で得ることのできたものは経験と人との出会いです。日本から離れた異国の地で、普段はさほど気にすることのない日本のことを振り返り、考える機会を持つことができました。少しは自分を客観的に見ることもでき、柔軟な心を手に入れることができたようにも思います。また、様々な国の人と出会ったことにより、今までの自分が本当に小さな世界に生きていたのだと実感させられました。日本ではなかなか出会うことのできない人と会い、交流できたことは私にとっていい経験となりました。また、同じアメリカの中でも西海岸と東海岸で生活し、アメリカの広さを実感できました。日本に帰って来た今、これらのことをこれからの人生にどう生かしていけるかを考えていきたいと思っています。
留学するということは決して楽しいことばかりとは言えないかもしれませんが、得るものはかなり大きいと思います。何を得るかは個人個人で違ってくると思いますが、私は留学してとてもよかったと思っています。機会があればぜひ留学に挑戦してみてください。