私費留学生体験談 ファム ティエン ダットさん

経済学部 出身国:ベトナム

ファム ティエン ダットさん

学部・学科:経済学部 経済学科
氏名:ファム ティエン ダットさん
出身国:ベトナム

 
 

今、私が思うこと

交流会館での様子

交流会館での様子

 私が留学先に日本を選んだ理由は幾つかあります。まずは、アジアの中でも、日本の経済が非常に発展している点に興味を持ちました。日本は戦後、大変な勢いで、経済が成長し、日本に留学すれば、世界最高レベルの知識と技術を学ぶことが出来ると思いました。次に、ベトナムにいた頃は、親に頼るばかりで自立できなかった自分自身を変えようと思い、海外で独立したいと思い始めました。私は以前から、日本からベトナムへの海外開発援助(ODA)問題に興味を持っており、日本からベトナムへどのように資金が援助されているのかについて深く理解したいと思っていました。また、ベトナムと日本の文化交流についても興味を持っていました。ベトナムのホイアン町には「日本橋」と呼ばれる橋があります。それは、両国が歴史的にも親しい関係にあり、さまざまな分野で交流を重ねてきたという証拠だと言われています。そのことから「もしかしたら、日本のどこかにベトナムのものもあるんじゃないか?」と非常に気になっていました。以上が、私が日本に留学しようと決意した理由です。

大学ゼミでのボーリング

大学ゼミでのボーリング

 来日して、京都産業大学に入学したことは、私の人生にとって大きな転機となりました。現在も、京都産業大学で多くのことを学んでいます。一般教養科目と経済学の基礎科目以外にも、自分が好きな「国際経済学」や「開発経済学」などを中心に、将来の夢を実現するために、必要な知識を習得するよう努めています。国際経済学の授業では、海外直接投資や貿易などが、一国の国民経済にどのような利益をもたらし、国際間の労働移動や資本移動はどのような経済的効果をもつのかといったことについて学んでいます。そして、開発経済学の授業では、日本は如何に、貿易や海外直接投資を通じて、開発途上国と緊密な関係を持ち、世界経済の安定的な発展に貢献しているのかということについて、開発途上国の経済発展はなぜうまくいかないのか、また、日本の戦後の経験から開発途上国は何を学び・実践することができるのかといったことについて、一生懸命勉強しています。

 現在、京都産業大学の経済学部三年生になりました、残すところ、あと僅か一年間ですが、振り返ると大学での思い出は山ほどあります。例えば、他の留学生たちとの出会い、日本人学生から助けてもらったこと、お世話になった先生方との思い出などです。 また、国際交流センターの職員の皆さんのサポートのお陰で、私を含む留学生たちも、京都産業大学に来て、安心して、勉強に集中できています。中でも特に、印象に残っているのは、去年、私を財団法人ロータリークラブが実施しているロータリー米山記念奨学金の候補として、大学から推薦して頂いたことです。ロータリークラブというところは、異なる職業の人々が地域でロータリークラブという会合を持ち、職業を通して、社会の発展と国際平和に貢献することを目的に活動している団体です。

  • 学生との討論会の様子

    学生との討論会の様子

  • 京都ロータリークラブ

    京都ロータリークラブ

ロータリークラブは奨学金の支援だけではなく、留学生にとって、本当に貴重な交流ができる場所を提供してくれます。また、間もなく社会人になる私にとっては、ロータリークラブで、社会人として成功した先輩たちの経験を学んだり、海外で成功したロータリアン(ロータリクラブの会員の呼称)からアドバイスを頂いたり、相談にのって頂いたり、社会人としてのマナーを教えて頂いたりする機会が多くあり、とてもありがたいことだと感じています。

  • ロータリークラブカウンセラーさん家族と一緒に

    ロータリークラブカウンセラーさん家族と一緒に

  • ロータリークラブカウンセラーさんと一緒に

    ロータリークラブカウンセラーさんと一緒に

また、非常に優秀な同年代のロータリー奨学生たちとの文化交流や、優秀な仲間に囲まれ、自信を高めあっていけることは、ロータリーでしかできない経験だと思っています。つまり、今回の奨学金をいただけることになったおかげで、自分の夢を実現できる可能性がぐんと高まったと思います。 私は、京都にご縁があるとよく感じています。一般的に京都の魅力として、言われていることは、京都が美しい場所で、落ち着く場所だというところですかね!でも、私の中での京都の魅力は、ちょっと違います。それは、京都人の心の温かさです。私は親元を離れ、来日して、京都で、独立した生活を始めました。幸運なことに、私が最初に出会った日本人たちは、私のアパートの大家さん、アルバイト先の社長、社長の家族、アルバイト先の社員たちです。日本語がまだ分からない私に、仕事をくれて、私の生活を支えてくれて、私の悩み事を解決してくれてきたお陰で、私は今、京都産業大学に進学もできているし、充実した生活が送れています。最後に、私が言いたいのは、日本は私の二つ目の故郷だということです。日本に来なければ、私はこんなに成長できていなかったでしょう。そして、これからも、一生懸命、頑張っていきたいと思っています。

  • 日本でのホストファミリーと一緒に

    日本でのホストファミリーと一緒に

  • 留学生の仲間たちと

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